EDDIE

ザ・ロックのEDDIEのレビュー・感想・評価

ザ・ロック(1996年製作の映画)
4.5
でんでんででんでんでん♪でんでんででんでんでん♪
最高の劇伴、最強のバディ、最凶の悪役、爆発の連続!これぞマイケル・ベイ映画の真骨頂!
脱出不可能なアルカトラズ刑務所を舞台に繰り広げられる市民を守るための激戦。主演2人の絆にもホロリ😢

なんとなくクライマックスとかは見覚えがあるのだけど、作品をきちんと認識してフルで観るのは初めて。
劇伴も聴き覚えあるし、やはりこの作品はとても有名なんだろうな。

マイケル・ベイは本作で脚本も書いてるんだけど、人間ドラマもちゃんとしててとても見応えあったし、マイケル・ベイに求める大爆発の連続は期待以上。つまり最高でした。

ショーン・コネリー、ニコラス・ケイジ、エド・ハリスのトリプル主演で、ハリスに至っては悪役なんだけど、彼にも信念があって手放しで憎めないんですよね。
ベトナム戦争をはじめとした戦争でアメリカが犯してきた過ちを粛清するために、テロリスト集団が暴れまくるわけですが、彼は一貫して「正義の行為だ」と言い張るんですよね。

一方、主役の1人コネリー演じるジョン・メイソンは何度も鉄壁と呼ばれる刑務所を脱出してきた要注意人物。
脱獄成功はゼロと言われるアルカトラズ刑務所でも唯一脱獄を成功させ、それをなかったことにされているというぐらいだから凄いものです。
その脱獄スキルというか、何かから逃れる術というのは初登場からホテルより逃げ出すシーンでしっかりと見せてくれるので説得力がちゃんとあるんですよね。
そこからのカーチェイスアクションは本作の見どころの一つ。目をかっぽじって見ていただきたい部分です。

ケイジ演じるスタンリー・グッドスピードはFBI捜査官なんですが、彼はどちらかというと技術畑の人。『フェイスオフ』などアクション俳優としての顔が当たり前の彼ですが、本作では戦闘のスペシャリストではないってところを上手く演じています。
さらにキャラがいい。軽口の一つ一つが面白いし、しかも実はかなり正義感強いからそのバランスが絶妙。

ジョンとスタンリーは決して交わることはない性格なんですけど、しっかりと絆を深めていくから終盤はそのカタルシスも感じられてちょっと涙ぐんでしまいました。

いやはや、ベイ監督これは名作ですね!
ハンス・ジマーの劇伴もパーフェクト。

それにしても途中、ジョン(ショーン・コネリー)が英国の諜報機関の一員だったみたいな説明があるんですが、あれってやっぱり『007』をイメージしてるのかな。

※2021年劇場鑑賞48本目
※午前十時の映画祭11にて
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