うめ

暴力脱獄のうめのレビュー・感想・評価

暴力脱獄(1967年製作の映画)
3.9
戦争から帰ってきたが、自分を持て余しているルーク。
パーキングメーターを壊した罪で、一応は刑務所なのかな?昔のアメリカ感がバッチリな施設へ送られる。
そこで繰り返される強制労働。
厳しい看守達はいるものの…
他の囚人も人が良いと言うか…抜けていると言うか…悪い奴らじゃない。
全てに投げやりなルークだったが、徐々に認められ居場所ができ始める。
そこに、訪ねてくる弱った母…

抑えきれなくなる心。
自分が何をしたいのか?
どうすればいいのか?
おそらく彼にも分からない。
でも、誰にでもそんな時はあると思う。
自分自身を見失ってしまう時が…

瞬間の気持ちだけに正直に生きようとするルークを演じるポール・ニューマン。
まるで少年のような無垢な笑顔。
困ったところがあったとしても、あれを見せられたら…
母親、囚人達の気持ちも理解できる。
そんなポールの魅力がぎっしり詰まっています。

ラストも良かった。
「ショーシャンクの空に」が好きな人は楽しめそうな気がします。
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