暴力脱獄の作品情報・感想・評価

「暴力脱獄」に投稿された感想・評価

ゴマ

ゴマの感想・評価

4.6
見終わったから言うが誰だ、この邦題つけたのは!
アメリカンニューシネマの先駆的作品だろうか。何度も何度も脱獄するが(暴力で脱獄はしていない)主人公は自由を、求める。良い映画は時代を映すと言うがこの作品も正にそれに値する作品だろう。エロい躰の女の子が洗車する場面が良い。この時代からこう言う洗車するエロい女の子ってジャンルがあったんだね~~アメリカでは。映画評論家の町山智浩さんが辛いときはカッコーの巣の上でを観るか、ロッキーを観るか、この暴力脱獄を観ると良いと映画無駄話の中で語っていたが確かにいろいろ考えるところもあるがその一方で観たあとでルークに励まされるようで少し元気になる。ラストショットはルークの目線なんだろうなきっと。傑作!
シズヲ

シズヲの感想・評価

4.4
刑務所による支配を拒み、孤高を貫いた男の物語。ポール・ニューマン演じる主人公ルークの魅力がとにかく素晴らしい。権力に抗ってクールに笑い続ける姿は本当にかっこいいし、同時に過去の従軍経験へのスタンスやケチな犯罪歴が彼の虚無を強く印象付けてくる。

ルークがキリストと重ねられているのは薄々感じられたけど、そういったモチーフの果てに『神の不在』を持ち出してきたのが余りにも反抗的。その上で個人の尊厳、規範への抵抗を描いた本作からはアメリカン・ニューシネマの時代の幕開けを感じずにいられない。

権威に媚びないルークの影響を受け、彼に希望を見出だしていく囚人達がやはり印象深い。ジョージ・ケネディ演じる顔役の囚人なんかは実に味があって魅力的で、彼らのあっけらかんとした空気感が本作のムードを作り出していて好き。囚人達のルークへの想いがそのまま展開に対する緊張や期待へと繋がるのは唸らされるし、彼らの希望を受けるルークこそが誰よりも空虚を抱えているという構図も面白い。

ルークの生き様の到達点であるラストの余韻も素晴らしい。決して派手な演出は無くとも、静かな感動が確かに染みてくるのが堪らない。ルークはいつだって笑っていたのだ。しかし終盤の神への問いかけにも繋がる「クール・ハンド・ルーク」という秀逸な原題に対して「暴力脱獄」って邦題はいい加減すぎてちと謎だ。
nhk0810

nhk0810の感想・評価

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もう、絶対原題の方がいい!!
ルークスマイル!
クールハンドルーク!
本当クールなんだから!!
みんながルークに夢中になっていくの、分かる。
ぎしお

ぎしおの感想・評価

3.7
一見 癖がある。って感じだけど、結構爽やか。

アメリカン・ニューシネマとして語られることはないが、僕はアメリカン・ニューシネマの空気感も感じることができた。
邦題意味不明です
これはアメリカンニューシネマに分類される映画なんだろう。
規則や縛り(理不尽な体制)に
抗う姿がある
世間に退屈しているようにみえるルークの、刑務所を小馬鹿にしたような振る舞いが好きでした
なんか頑張ったら出れそうな懲役年数だからか諦めてるって感じが囚人からしないのである程度明るく見れます
なぜ邦題がこんなタイトルになっちゃったんでしょうか。脱獄もしますし、暴力もありますが。東映のプログラムピクチャー的なものを予想していたら、普通にいい話でした。ルークの反体制的な態度は、キリストを投影しているようでした
K2

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3.5
キリストや十字、周りの囚人の偶像となる働きが分かりやすかった。

なんかありそうなエロい洗車ガールがただエロいだけで終わるのが良い。
655321

655321の感想・評価

3.4
ラストが十字路に重ねて十字に破かれたポール・ニューマン演じるルークの写真で幕を閉じるくらいだからキリスト教が深く関係している事は分かるけど、自分には全然深く読み解けない笑

ただ、受難の日々を送るルークが救いを求めて神に問い質しても「そうか…。オレはダメか。」と言っていた事からも、ルークはイエスのような「世界をアッといわせる人」なんでしょう。

あくまでルークを1人の囚人として、そしてルーク自身も何かに導かれるように生きているように描いているのが好き。
Ryo

Ryoの感想・評価

4.3
権力への抵抗ですな。バリバリ脱獄想像してたけどちょと違った。
ただ大好きなタイプの映画。

神がけっこう出てくる。ルークが倒れるシーンで磔のキリストと同じポーズ、最後の写真も十字架のようにちぎられたのが張り付けられてたからあの刑務所の囚人たちにとってルークは救世主やったんやろう。

それにしても脱獄繰り返すたびにレベルアップしてくのが面白かった。最後の脱獄方法は笑ってしまった。悪のりもアホでよかった笑。

ルークの微笑みにはなぜか場を和ます不思議な力があるな。ルークがいると辛い労働なはずなのに捗る。人を寄せ集める才能って努力でつけれるものではないから羨ましいなあ。カリスマ性が垣間見えるよな。

あのサングラス看守が個人的にちょい謎。

このレビューはネタバレを含みます

随所に見られるキリスト教的なモチーフ。
ゆで卵50個を食べ終えたルークのテーブルに寝そべる姿がまさにイエスの姿のようであったり(苦難に打ち勝った、耐えた的な?)、ラストの空撮のシーンで十時に綺麗に切り開かれた道であったり。
そんな主人公のルークこそ絶望、虚無の代表でキリストなんか信じてないのが面白い。そんな彼がいつしか周りの囚人たちから希望、尊敬、崇拝の対象となるのがある意味皮肉的なのかも。
戦争のキーワードが劇中で散発的に登場するが、それがルークを形成した原因として描かれ、観客に想像を委ねる点など反戦映画の切り口として実に聡明。
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