暴力脱獄の作品情報・感想・評価

「暴力脱獄」に投稿された感想・評価

元軍人のポール・ニューマンが、刑務所からあの手この手で脱走する。
邦題のせいでB級っぽく思えてしまうけど、まっったくそんなことない名作!
「卒業」「俺たちに明日はない」と同じ67年組で、ニューシネマ前夜な感じ。60年代後半という時代が求めたアンチヒーロー的な、権力や体制やルールに、飄々とした笑顔で反抗し続けたアウトローの話。

前半は結構のんびりしていて、主人公ルークが囚人仲間たちと、ボクシングで友情深めたり、賭けで卵50個食べたりする。面会に来た母親との、会話シーンは秀逸!
後半は脱走→失敗→理不尽な処罰が繰り返されるのだが…
ルークは、囚人仲間に希望をもたらす存在ではあるけど、同時に彼の内面には世の中への絶望感みたいなのがあって、神にさえ反抗しつつも救いを求めているのが、とても哀しくもあり。

助演のジョージ・ケネディが良い◎
あと囚人仲間で出ている若デニス・ホッパー(台詞なし)の、小芝居にも注目。可愛いじゃないか〜!
秋月

秋月の感想・評価

4.7
人生とは刑務所のようなものだ。


何のために生きているのか。
神はそれを教えてくれない。


『ショーシャンクの空に』に神の沈黙系を足したような映画だと感じた。

人生は苦役、何の意味もない。しかし、私達はそんな人生を生きていかないといけない。
そんな中、人生を彩らせるにはどうしたら良いか、、、

それは楽しむことだ。笑顔でいることだ。


主人公のルークは戦争を経験したおかげでPTSDになり何もかも失ってしまう。しかし何も持ってないからこそ何度でも立ち上がり、大それたことに挑戦できる。

「なんにもないってこと、そりゃあ何でもありってこと。君のいきたい場所へどこでも行ける」

私の好きな歌、hideの『ROCKT DIVE』の歌詞はもしかしたらこの映画の影響を受けているのかもしれない。


こういう人生を引き立たせるメッセージだけならもっと分かりやすかったのかもしれないが、そこにキリストを象徴するポーズや問答が盛り込まれている為、私にはなかなかピントこないシーンもあった。だからこそ傑作なのだろう。


おそらく神を否定している映画だ、実存主義に近い主張をしている。


「何年待ってみても、僕ら宇宙の暇人だろ、君の胸のミサイル抱えて飛ぼう」
ねじ

ねじの感想・評価

3.5
ゆで卵50個。囚人達が決して悲観的ではなく愉快に生きてるのが良い。
stk

stkの感想・評価

4.3
邦題に惑わされることなかれ。
暴力性はなく、型にはまることを嫌い、ただ貫く漢の生き様。
どうしてこの時代の映画は佇まいだけで、こうも格好いいのか。
国領町

国領町の感想・評価

3.0
★★★liked it
『暴力脱獄』 スチュアート・ローゼンバーグ 監督
Cool Hand Luke

町山さんがポール・ニューマンの最高傑作で
『暴力脱獄』 に比べると『スティング』も
『明日に向って撃て!』も、みんなゴミだ
と言ってたので観てみました。

反体制&神の否定

神がいないんだったら、神のように生きようよ
最後まで戦い続け、笑顔を捨てなかった
ルークが残したものは”希望”

町山智浩の映画塾!
<予習編>https://youtu.be/wjXVYFoqLSk
<復習編>https://youtu.be/Wt2dI0yWPdE
邦題に騙されずに是非。ルークのかっこよさ!そのかっこよさが嘘だと述懐するときの衝撃!ジョージ・ケネディも男惚れする!ケネディの野蛮で情に篤い文盲の男もハマっている。ポール・ニューマンの魅力全開。格好悪くて馬鹿馬鹿しくて駄目なのに、それがたまらなくカッコいい男。それが彼。また母親が「兄さんを許しておやり。私はあの子をお前のようには愛せなかった」という自分の頭を金鎚で殴った科白が登場。言うか?それ。その状況で?ただの娯楽作ではない深い作品。あ、忘れちゃいけないサングラスの映り込み。

男の友情は分からんです。でも好きです。祭り上げられた男の格好良さよりも、祭り上げる男たちの滑稽さというか、あー、男ってこうだわ、と思わせるところが好きです。

卵を食べて、磔刑のポーズ。
キリスト教。
ぺ

ぺの感想・評価

4.0
型にはまることへの抵抗。
いろんな部分にキリストを思い起こさせるシーンがありつつ主人公は神を信じない男として描かれてるのが面白かった。

このレビューはネタバレを含みます

“俺は死ぬまで負けない”

暴力脱獄って邦題はきっと暴力で脱獄という意味ではなく
(社会的)暴力からの脱獄ってニュアンスでつけられたのかなと
個人的には解釈しました。

規則厳守にばかりこだわって大切な事に目も向けない
自由を許さない抑圧された世の中
罪に見合わない罰を与える理不尽極まりない刑務所
不服従を悪人とする風潮
そういう当たり前に存在する社会的暴力から
ルークが脱獄する物語ってことをタイトルで伝えたかったのかなと・・・

尾崎豊サンの歌詞でいうと
“この支配からの卒業”的なね。

分かんないけどタイトルつけるお仕事をされてる方も
色々考えてつけておられる思うんでね。
まぁこれは私なりの考察です。
真相はどうなんでしょう。

この時代をこの時代に従って
生きていこうとするのではなく
これっきりの人生を自分として生きていきたいんだって思いが
人を惹きつける♡

屈しない精神。
流されない精神。
ゴマ

ゴマの感想・評価

4.6
見終わったから言うが誰だ、この邦題つけたのは!
アメリカンニューシネマの先駆的作品だろうか。何度も何度も脱獄するが(暴力で脱獄はしていない)主人公は自由を、求める。良い映画は時代を映すと言うがこの作品も正にそれに値する作品だろう。エロい躰の女の子が洗車する場面が良い。この時代からこう言う洗車するエロい女の子ってジャンルがあったんだね~~アメリカでは。映画評論家の町山智浩さんが辛いときはカッコーの巣の上でを観るか、ロッキーを観るか、この暴力脱獄を観ると良いと映画無駄話の中で語っていたが確かにいろいろ考えるところもあるがその一方で観たあとでルークに励まされるようで少し元気になる。ラストショットはルークの目線なんだろうなきっと。傑作!
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