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暴力脱獄のsattonのレビュー・感想・評価

暴力脱獄(1967年製作の映画)
4.1
「プリズン・ブレイク」的な邦題の印象とは全く異なる、哲学的な映画でした。
思考停止して波風たてずにいることは楽だけど、そこで自分を失わず行動する姿は本当にかっこいい(そして、現実は厳しい…)。
ただ、この主人公の行動は、信念や希望に基づくものというよりは、むしろ絶望から来るもの。物語の背景が唯一明らかになる母親とのシーンは、結末から振り返ると尚更、胸に迫るものである。名作。
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