福福吉吉

モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアンの福福吉吉のレビュー・感想・評価

3.5
◆あらすじ◆
ブライアンは自身がユダヤ人と思って生きてきたが、ある日、母から父がローマ人であることを告げられる。ブライアンはローマ人に復讐するべく、ユダヤ解放戦線に参加する。ローマ帝国の総督の妻を誘拐する計画に参加するが、失敗して捕縛されるも脱走して、教祖のふりをしてローマ兵の目をごまかすのだが...。

◆感想◆
細かいことを説明する必要なく、感じるまま笑えばよい喜劇となっており、事あるごとに会話劇にくだらないやり取りを重ねていくことで笑いに昇華していく作品になっています。本当にくだらないので、そこで笑えるかどうか評価が分かれると思います。

ブライアンはイエス・キリストと同じ日に隣の家で生まれた人物であるが、信仰心は薄い一般人に過ぎなかったのですが、それが教祖に成りすましたことから思わぬ展開に巻き込まれます。教祖に成りすましたはずが多くの人々の信仰を集めてしまう流れは、ある意味、宗教の誕生を垣間見る感じがしました(悪意はないですよ)。

ブライアンを始め、登場人物たち全てが冗談でできたキャラクターのような感じで、ローマ帝国、ユダヤ人そして宗教をテーマに手加減なしで笑わせてもらえます。ただローマ帝国の総督の喋り方がおかしいという笑いは理解できませんでした。

字幕版の後、吹替版を観ましたが、声優陣のアドリブじゃないかと思えるほど自由なセリフの応酬がとても楽しかったです。山田康雄、納谷悟朗、広川太一郎など私の好きな声優さんばかりで嬉々として堪能できました。

なかなか面白かったと思います。コメディとしてしっかり楽しめました。

鑑賞日:2023年9月30日
鑑賞方法:ブルーレイ
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