チーズマン

最後の忠臣蔵のチーズマンのレビュー・感想・評価

最後の忠臣蔵(2010年製作の映画)
3.6
静かで地味だけど、良い映画。

大石内蔵助から直接重大な事を頼まれ、赤穂浪士の生き残りとして16年の間お互い知ることなくそれぞれの忠義を尽くしてきた寺坂吉右衛門(佐藤浩市)と瀬尾孫左衛門(役所広司)、後半この二人がお互いに全ての事情を知った後のセリフの無い目を見合わせただけのシーン、この数秒だけで16年の重みを感じることができて、これだけで観て良かったと思った。

最後の盛り上げパートはベタだけどこれがないと本当地味になる。
観客から見て分かりやすく孫左衛門の忠義が報われるシーンはあって欲しいから良かった。あくまで観客から見てだけど。
ただ、その後の終わり方は、それは自分勝手じゃないかと思う反面、でも武士道ならそうあるべきだと思うような複雑な感じの余韻が残った。
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