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シックス・センスのだのレビュー・感想・評価

シックス・センス(1999年製作の映画)
5.0
ブルースウィルス演じる主人公のマルコムは精神科医でこれまで数々の精神疾患を患っている子供とその家族を助けてきました。ある晩の事、彼は彼の妻と一緒に2人で名誉受賞された事をお祝いしています。
するとそこに、かつて彼が診断していた男が窓ガラスを割って侵入してきます。
男は「治らなかった!1人が怖いのはどうしてだと思う…?」そう言い放ち彼の腹部を拳銃で打ち抜き自分も自殺してしまいます。
コールが家から出てくるところをマルコム医師が待ち伏せしていると言うシーンに切り替わります。新たな患者で9歳のコールは先生曰く重度の幻覚や幻聴に悩まされている精神疾患患者であるとされています。
コールは、人には見えない幻覚や幻聴が聞こえるため学校では化け物や変なやつといじめを受けてしまいます。
彼の母も夫と離婚して依頼、彼との距離感や関係性の築きかたに苦悩しています。
家でも学校でも誰も自分の事を信じてくれない…そんな中でコールはマルコム医師と出会うのです。
しかし、コールは最初からマルコムに自分の秘密を打ち明けようとはしませんでした
マルコムもまた彼との関係を築いていくことに苦悩します。
そのせいで、マルコムは妻すれ違ってしまいます。

中盤なるにつれて
徐々に距離を縮めるコールとマルコム。
やがてコールは自分の秘密を彼に打ち明けます。「僕には死んだ人が見えるんだ。死んだ人は"自分が死んだ事に気づかない"。」
コールの秘密を聞いたマルコム医師も最初は重度の幻覚症状だと決めつけていました。しかし、以前自分が見ていた患者(冒頭で彼の家に押しかけてきた男)と症状が一緒である事に気づきます。
男との面談の様子を録音していたカセットテープを何度も聞き直しなにか手がかりはないかと探っている最中ある奇妙な声が録音されている事に気づきます。
それは死んだ人の声だったのです。
それに気づいたマルコム医師はようやくコールの言っている事が本当だと悟ります。

物語も終盤に差し掛かってきたころ
コールとマルコム医師は死んだ人たちの話を聞いてあげればその人たちは現れなくなるのでわないか?という結論を出します。
その晩、コールの部屋に1人の少女が現れます。もちろん彼女も死んだ人です。
彼女は彼に何かを伝えシーンはマルコム医師とコールがその女の子の葬儀が行われている会場に向かう所に切り替わります。
少女の部屋に導かれるように向かうコール、その部屋の中で彼は少女から1つの箱を預けられます。
コールは箱を少女の父に託します。
「娘さんからです。」
中には1つのカセットテープ
録画された映像を見る父
そこには彼女の部屋で、母親から食事を与えられるシーンがこっそりと撮影されていました。少女の食事を用意する母親が混ぜていたものは洗剤なのか何かの薬なのか…そこまでは判別できませんでしたが、明らかに少女は母親の手によって殺されてしまったのです。
それを知った父親はその事を母親に伝えます。

一方で、コールは少女の妹に
「君はお姉さんに助けられたんだよ。」と伝えに行きます。そう、母親は妹も狙っていたのです。
死んだ少女の願いを叶え
コールとマルコム医師は去って行きます。

それ以来、自分に自信を持つことができたコール。
見違えるように明るくなりました。
学校の劇では素晴らしい役にも抜擢されます。劇が終わり2人は教会で話しているシーンに切り替わります。
マルコム医師は自分の役目が終わった。もうコールに会うことはないだろう。と告げます。コールは最後にこう言い放ちます。
「すれ違ってしまった奥さんの本当の気持ちを知りたいなら彼女が眠っている時に質問するといいよ。ちゃんと答えが返ってくるから。」
その会話を最後に2人は別れます。
コールは今度は自分の母親と話すばんです
事故で渋滞している車の中
彼は母親にいいます
「事故にあった女の人は死んじゃったんだよ、今窓のそばにいる」そう言うと母親は「またそんな事言うの!?」とヒステリックに叫びますが今回ばかりはコールも食い下がります。
信じて欲しい一心で彼女の祖母の話を持ち出します。以前、彼女の引き出しの中にしまっておいた蜂のペンダントが勝手にコールの引き出しの中に移動していた事がありました。それは亡き祖母の仕業であると。
祖母のお気に入りだったのよ。と話しいたとコールは彼女に伝えます。
この時初めて2人は距離を縮めた気がします。

一方、マルコム医師の方はと言うと
自分の家に帰宅しました。
するとそこにはテレビをつけっぱなしで寝ている妻の姿が見られます。
彼はコールに言われた事を思い出しました。眠っている妻に話しかけたのです。
すると、妻からは衝撃的な一言が……。

全て見終わって初めてわかる結末にきっと涙すると思います。
映画の冒頭でも主演のブルースウィルスは
こう言っています。
この物語にはある秘密があります。
まだ観ていない方、知らない方にはその秘密を話さないようにして。下さいと


私も何年振りにこの映画を見て
あぁ、こう言う話だったなと思い出しました。とても素敵な映画です。
ホラーの括りにするのが悩ましいくらい。
ぜひ見てください。
あなたもきっと涙します。
だ