このレビューはネタバレを含みます
原作本を読んだことがあって、とても好みだった。
前にアマプラを眺めていたら特典に入っていて、いつか見ようと思っていた作品。
この度、優しい物語が見たくてセレクトしました。
「居眠り磐音」でも感じた、優しい陽だまりのような穏やかな時間を過ごすことが出来る映画。
日本的、というよりはやはりどこかイギリスの庭でティーブレイクをしているような気分になるお話。
人間誰しも躓くこともあるし、間違えることも、誤解することもある。
間違ってると思うことに逆らったら仲間外れになってしまうことだってある。
マイの良いところは、「転校したとしても自分が抱えている根本的な解決にはならない」と分かっていたことだと思う。
女の子って確かにかかわりが面倒なことってあったりして、グループに属さないとその地位が確立されない……みたいなことって実際にあったりする。
それが良いか悪いかという話はこの物語の本質ではないので省かせていただくが、どんな形であれ私たちはその事実に立ち向かわなければならないわけである。
一匹狼として生きるのか。
群れの中に溶け込んで生きていくのか。
人には向き不向きがあるからこそ、自分で自分自身や問題の本質を見極めて、自分自身で解決していかなければならないのだというおばあ様の教えが、どこまでも愛にあふれていて、やはりこの物語が好きだなあと改めて思ったのでした。
今だからこそみたい、優しい物語でした。