yukimisake

Love Letterのyukimisakeのレビュー・感想・評価

Love Letter(1995年製作の映画)
3.8
映画の師匠に岩井俊二監督作品の中でこれを二番目に見ろと言われたのにフライングしてスワロウテイルを先に観た私。(1番目はフライドドラゴンフィッシュ)
私的には山口智子が緊縛されるアンドゥを見たかったのですが、最近観たフィフティシェイズオブグレイでその手の内容はお腹一杯になったので、大人しくこれを鑑賞。

案外、スワロウテイルから観て良かったと思いました。
スワロウの方が癖が強くラブレターは確かに万人向けになっています。
ですが、私がスワロウで感じ取った岩井俊二さんナイズは此方でもバッチリと出てるんですよね。
人間を個性的に描く監督なんですね、脇役が皆光ってます。
濃い脇キャラのお陰で、中山美穂の透明感がまあ際立つ際立つ!
儚い女性とはこういう事かと、取り敢えず美白を頑張ろうと思わされる程の透明感っぷり!(Charaはどうした)

凄く難しい役なのに、彼女らしく演じ切ってて此方も感情移入する事が出来ました。

実はお話の冒頭は付いて行けずに、私の前から危なかった脳内インテルがついにお陀仏か、と冷や冷やしましたが、豊川悦司が出て来てエロい接吻をし終えた辺りから理解し始めて、そうなるともう画面に釘付け、見入ってました。

とても瑞々しい作品で思わず高校の時の甘酸っぱい恋愛なんかを思い出しちゃって、あまりの恥ずかしさに悶えてしまった程。
私も樹君の様な、無愛想で一匹狼の陸上部の子に片思いしてたんですよね。
当時から全く好みが変わってないとは、何という成長の無さ。

私の事はさておき、love letterは、フィフティシェイズオブグレイで色々と荒んだ私の心を、清水で洗い流してくれた様な映画でした。

だけど。

個人的にはスワロウテイルの方が好みでした。

関西出身の筈の豊川悦司の関西弁が始終鬱陶しく思えたせいかしら...
なんだあのクドい感じはw
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