「ラストレター」繋がりで初鑑賞。ジーンと余韻が残って、本作の方が好きかなー。まだスマホの無い時代なので手紙が自然だしね。
両作が互いに呼応し合ったような作りになってるのはおそらく監督の意図で、冒頭の美しい俯瞰ショットに始まり、元恋人の死をきっかけに手紙が二つの離れた地に住む人々をつなげる役目を果たしたり、題名の意味の分からせ方、ひいては中山美穂と松たか子の髪型まで同じだったね。酒井美紀と森七菜もちょっと似たタイプかも。
漢字まで含めて同姓同名、間違った住所に届く、極め付けはドッペルゲンガーっていう３つの偶然が重ならないと話が成立しないのが非現実的だけど、映像の美しさとナチュラルメイクの中山美穂の魅力が圧倒的に勝ってた。
「ラストレター」と同じくギャグ的な演出も結構あり、ずっと岩井俊二に抱いてた自意識過剰なイメージが払拭された。
こっちを先に観てたら「ラストレター」での中山美穂と豊川悦司のコンビ出演が感慨深かったろうなー。
