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『Inside(原題)』に投稿された感想・評価

ヨーテボリ映画祭にて。

チャールズ・ウィリアムズ監督デビュー作、ガイ・ピアース、コズモ・ジャービス共演、実質主演のヴィンセント・ミラーは新人だそうだ。

少年院から厳重警備の刑務所へと移ったメルが悪名高い犯罪者マークと同じ独房に入れられ、出所間近のウォーレンにある取引を持ちかけられて両者に挟まれ恐怖と服従、モラルに苦悩する一方、ウォーレンはメルに対して芽生えた父性に似た保護者の感覚と目的の間で揺れていた。

新人のヴィンセント・ミラーもガイ・ピアースも良かったが、印象に残るのは凶悪犯役のコズモ・ジャービス。ドラマ「Shogun」に出ていたようだが未見。あのアクセントと声は元からなのか今回の役のためのものか、どうなんだろう?

自分の信念を語りメルを取り込もうとするマークとウォーレンとの間で板挟み状態のメルだが、どうやって刑務所内を生き抜くのか。
ウォーレンの誘惑に逆らうことも出来るだろうと端から見てると思うのだけど、マークの狂気と圧がそれを阻んでいたのかもしれない。

ウォーレンの疎遠になっていた息子役にトビー・ウォレス。なんとなく彼は囚人役なのでは?と思ったが違った。でもやっぱりギャングのはしくれみたいな役でイメージ通り。

終盤の展開はちょっと唐突な印象を受けたが、偽父息子に似たあの二人の関係を見るにそうなるしかなかったんだろう。
そこそこの衝撃、刑務所内の犯罪者同士のえげつなくて狡猾な世界を生き抜き良くも悪くも成長していくドラマ、父性がキーになるかなあ。

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