ほおづき

メアリー&マックスのほおづきのレビュー・感想・評価

メアリー&マックス(2009年製作の映画)
4.0
オーストラリアに住む引っ込み思案の少女と、アメリカに住む人付き合いが苦手な男の、20年間も続いた文通での交流をクレイアニメで表現した物語。

ストップモーションや世界観もいいのだけど、やっぱりこの作品の魅力はその濃くて重いストーリー。
子供に無関心な父親とアル中で万引き癖のある母親に育てられたいじめられっこの少女と、人づきあいが苦手でアスペと診断された男が文通を通して互いの人生に影響を与えていくっていう物語が、自分を愛することの大切さを教えてくれる。

モノクロのアメリカと
セピア調のオーストラリア
っていう配色センスが凄くいいんだけど
その結果、悲劇的なラストで灰色の世界に女の子の方だけほんのり色味がある感じが抜群にいい。

監督の実体験に基づいたおはなしらしいんだけど、どこまでが実話なんだろう?