このレビューはネタバレを含みます
かなり重い内容とは聞いていたけど、
案の定、終盤はずっと泣いてしまった...
(私が涙脆いのもあるけど)
メアリーとマックスの文通、
それぞれの語りによって進行される
物語の展開が特徴的な映画。
終始重苦しい世界観で描かれ、
2人を取り巻く環境も一見は残酷に見える。
比較的聞き取りやすい英語だったため
字幕付きではあれどほとんど音声を聞き取ることができた。
映画冒頭、まず映画のロゴが気になったけど、
Max の文字だけタイポグラフィなのは
文通でマックスがタイプライターを
使うからなんだね。
【以下ネタバレ】
ニューヨークとオーストラリア、それぞれに住む2人の場面を色彩で表現しているのが一番象徴的だったと思う。
ニューヨークはモノクロ、
オーストラリアはメアリーの好きなブラウン。
アスペルガー症候群は視覚が過敏で、「色」でさえストレスになるらしいから、
マックスの見るニューヨークの街のカオスを
敢えてモノクロで表現したのかな?
それ以外に「赤」だけ色づいていたのは何故だったのか、分からなかった...
(メアリーのお母さんのリップの色、
メアリーが作ったポンポンの色、
防腐剤の瓶の色etc.)
所々に登場する言葉や音楽も印象的な映画だった。
「Love Yourself First」
「欠点は選べないが友人は選べる」
「人生は歩道と似ている」
音楽では特に「ケセラセラ」。
あのシーンは胸が張り裂けそうになった。
ストップモーションアニメは普段見ないけど
特有の表現方法が面白かったから
他の作品も観ていきたい。