ひなぎく

KIDS/キッズのひなぎくのネタバレレビュー・内容・結末

KIDS/キッズ(1995年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

テリー、少女とキス→口説く→ベッドイン→少女宅の前で漫画を読みながら待っていたキャスパーと合流
テリーは未経験の少女を口説いてはモノにし、すぐに捨てるゲス野郎である。

キャスパーと猥談しながらNYC徘徊→商店でアジア人亭主をからかう→酒万引き→ついでに道端のオレンジも万引き(被害者はまたアジア人の店員)
空腹だと仲間のところへ→仲間宅の前にいた女の子に盗んだオレンジ渡す→女の子、怪訝そうな顔でオレンジを捨てる

一方、ルビーとジェニーを含めた少女4人のガールズトーク。
生々しい猥談の輪に入ろうと必死なジェニーだが、実は彼女が経験した相手はテリーだけ。
その後知らん顔するテリーに痺れを切らしたジェニーは、ルビーの後押しでテリーに電話→仲間の自宅に繋がる→ジェニーからだと取り次いだ仲間にそんな女知らねえよと言うテリー

ルビーとジェニーはHIVの検査へ。
当時のアメリカではHIVが猛威を奮っており、死亡者が沢山いた。
無茶な性行為を多数の男性と繰り返してきたルビーは、恐怖心からジェニーに付き添ってもらったのだ。
結果…ルビー→陰性、ジェニー→陽性
「…何て?(今まで寝たのは)テリーとだけよ」
医師「残念だけど…」
絶望状態のジェニーを励ますルビー。
こんなこと家族に言えない…とにかくテリーを探すわ!と、ルビーを振り切ってジェニーは走り出した。
ここから長い長いジェニーの1日が始まる…

自分がHIVに感染しているということを知らないテリーは、電車の中でキャスパーに次に狙いを定めている少女の話をする。
その子はダルシー。ちなみに彼らの友人の妹。
絶対ダルシーをモノにする、と意気込むテリー。
一方のキャスパーは体の不自由な黒人男性に小銭を渡した。

テリー宅へ→テリー母、授乳中→キャスパー、ガン見→テリー、親の金を盗む→ドラッグを買いに公園へ

ハロルドを筆頭に似たような仲間が大量にいる→少女の1人がテリーにキャスパーの愚痴を言う。
「あいつこの間糊食ってた。頭オカシイし、大っ嫌い」
散々な言われようである。
テリーはキャスパーを庇うも、キャスパーは仲間たちと同性カップルに暴言を吐いたり、ぶつかってきた男性をリンチしたりと、やりたい放題。
その後はダルシーを誘うためにテリーとキャスパーはハロルド、少女2人と出かけた。

ジェニーはテリーの居場所を知人に聞き出し、タクシーに乗る。
運転手の男性が気さくな性格で、覇気のないジェニーに優しく話しかけた。

一行はダルシーをプールに誘い、テリーは彼女を口説きに入る。
優しく甘い言葉をかけ、ダルシーの警戒を解く。

その時、ジェニーはテリーがいると聞いたクラブにたどり着くも、当然テリーはいなかった。

薬、乱行パーティーを実施する家へ行く→小学生もドラッグをキメている始末→テリー、ダルシーを遂に口説き落として行為に及ぶ
そのタイミングでジェニーが来訪、しかし自分以外の少女と致しながら「(ドア)開けてんじゃねえよ!」とテリーに怒鳴られ…ジェニーは焦燥感と疲労からソファで眠ってしまった。

酒とドラッグでラリっていたキャスパーが目を覚まし、寝ているジェニーを襲ってしまう。

事実を後から聞いたであろうキャスパーは、「マジかよ」と力なく呟いた。




90年代の雰囲気、ティーンのダラダラした日常、退廃的な雰囲気、それが妙に癖になった。
テリー演じたレオ・フィッツパトリックはこれをドキュメンタリーだと勘違いした人らから非難を受け、一時期NYにいられなくなったとか。
自分にとって人生の目標を与えてくれた一本。
ひなぎく

ひなぎく