のんchan

KIDS/キッズののんchanのレビュー・感想・評価

KIDS/キッズ(1995年製作の映画)
3.8
ラリー・クラーク監督は元々写真家だったが、47歳の頃にNYでスケートボードを始めた。若者に混ざってスケボー🛹に明け暮れる日々だったが、10代の若者のリアルを描きたいと考え、プロの脚本家ではなく、実際のスケーターから書いてもらった方がより良いと、当時19歳のハーモニー・コリンに脚本を依頼した。
それをクラークが初めて映画監督として手掛けてデビューしたカルト的人気作品❗️


テリーとキャスパーは、セックスとドラッグ、アルコールと暴力が日常の自由奔放すぎる生活を送っていた。
特にテリーはヴァージンの女の子とセックスすることが生きがいだった。
ある日、テリーと初体験した初心な少女ジェニー(クロエ・セヴィニー)は、経験豊富な友人ルビー(ロザリオ・ドーソン)の付き添いでHIVの検査を受けに行く。
結果、ルビーは陰性で、たった1度だけのセックスをしたジェニーが陽性と言われる😖
あまりにもショックを受けたジェニーは、テリーを探しに街中を彷徨うのだが...


しかし、演技をしているとは思えない。本物のドラッグ中毒なのでは?と疑ってしまうほど。特に10歳前後の少年4人がソファに並び、目が虚ろになって葉っぱを吸っているシーンは本当に大丈夫か?と思ってしまった🫢

ラリー・クラークはカメラマンの腕の見せ所とばかりに、随所にセンスのよい構図や角度で惹きつける。冒頭の少年少女の長いディープキスからその世界観に誘い込まれていく。

90年代はHIV感染に世界が敏感になっていた時だった。感染経路として挙げられるのが、性行為、血液感染、母子感染の3種類。
薬物注射の回し打ちからの血液感染という可能性は大きいわけだ。

これはお勧めの作品か?と疑問はあるけど、10代で観る価値はあると思う。自分の身は自分で守る!それが大前提。
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