イチゴ

13世紀のイタリア
アッジシの豪商の息子フランチェスコは、戦闘中に神の声を聞く
その声に従って生きる彼に賛同する仲間が集まり……

聖人フランチェスコの生涯を描くドラマ

カラーでいい感じの作品でした

教会との関係
アクションが少し

宗教モノ
最後はなんとも

ドロレス・ハートが美女でした

「カサブランカ」（1942）のマイケル・カーティス監督が、亡くなる前年に手掛けた聖フランチェスコの伝記映画。

13世紀イタリアのアッシジ。商人の息子フランチェスコ（ブラッドフォード・ディルマン）は派兵先で神の声を聴き、跡継ぎの立場も軍人としてのキャリアも放棄して信仰の道に入る。やがてローマ教皇の認可を得て徹底的な清貧を目指す独自の修道会を設立するが。。。

聖フランチェスコの伝記は何度も映画化されているがハリウッド製で有名なのは本作のみ。フランチェスコの人生が包括的に描かれラストには“奇蹟の聖痕”シーンもある。イタリアロケのシーンが多く、教会や衣装の色味がキレイなので子供向けには良いかもしれない。ただし物語として単純化され、信仰の試練や苦悩は殆ど描かれていないので個人的には物足りなかった。終盤、フランチェスコの留守中に修道会の清貧の掟が緩められ、本人だけが理想主義のカリスマとして祀り上げられたように見えたのはアメリカ的で興味深かった。

※クララを演じたドロレス・ハートは２年後にハリウッドを去り、本作にも登場するベネディクト会の修道女となった。現在はコネチカット州で修道院長を務めている。

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