てふ

雁のてふのネタバレレビュー・内容・結末

(1966年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

強欲な高利貸しの妾となった女が、自宅の前を通り過ぎる医学生に抱く密かな恋心。女性が一人では生きていけない明治時代の社会構造が厳しく描かれ、その下で自らの想いを遂げようとした彼女の姿に胸を打たれた。現実を悟り籠の鳥へと戻る帰路を捉えた、ラストショットも素晴らしいものだった。

200305 角川シネマ有楽町「若尾文子映画祭」
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