ブレッソンは相性が悪い作品も多いのだが、最近立て続けに観たブレッソン作品が面白かったので鑑賞。
使われている手法の少なさにまず驚く。
基本的に場面転換はディゾルブで繋いでいる。最初のクレジットです…
映像が繊細過ぎて気をつけないとようわからんな。人とカメラの動きはわかりやすく凄い。ブレッソンが独白と日記/手記が好きなの何なんだろうね。あと何となく思うのが、「司祭」とか、「囚人」とか「摺り師」とい…
>>続きを読むブレッソンは『罪と罰』から得た着想を基に、犯罪譚の骨格を土台としつつ主題を変奏することで、現代における救済の回路を提示している。
ミシェルの窃盗行為は社会的逸脱や、超人思想に基づく選民思想的な越権…
部屋に入る、心に入る、のぞく、手を見る、手先を見る、金、時計、あなたに触れる。ああ、やっと辿り着く。
満たされないからエロティック。あなたに触れてエロティック。次々にやってくるエロティックに、惹か…
ブレッソンの作品はそこまで観てないが、やはり手の撮り方が美しい。動きをおさめるカメラの動きも滑らかで、誰かの視線かのよう。主人公の頼りない人物描写も、個人的には好み。最初の最初にすぐ捕まる流れには笑…
>>続きを読む手フェチ、これか〜
確かにスリって、緊迫して静かで大胆で繊細でクローズアップすればするほど面白い行為かも。捕まっても眉毛ひとつ動かさない抑揚のなさ、人から金を奪うという最も俗なのに不思議と禁欲的な空…