超えてはいけない一線は、一度超えてしまえばそこからはそれ以前の躊躇が嘘だったかのように麻痺する一方。結果、盗みに対して恋心までも抱いているように思える。
犯罪行為には相応しくない言葉を当てるが、無…
20年以上前、隣町のレンタルビデオ屋さんで借りて鑑賞。当時、ロベール・ブレッソンは、他の映画評論家による評論本や、自身の著作も、わりと簡単に読める監督の割には、なかなか作品を観る機会がなく、ドラクエ…
>>続きを読むロベール・ブレッソン監督・脚本。映画祭のブレッソン特集、字幕なしだったが、ブレッソン作品はセリフが少なく、ナレーションなしだし、「抵抗」と同じく行為を観察する作品だから無問題。ブレッソン映画の中で、…
>>続きを読むおひさブレさん。
『白夜』と比べるとテンポが良く、非常に簡潔。それが観ていて心地良い。
主人公はそんな映画の世界に頑張ってついていくため、高潔ぶって犯罪を犯しているように観える。更にそれが結構滑稽に…
「有能な者には特権があります 聡明で才能豊かで天才的な人物は 社会に必要です 不遇の場合は 時には法を犯す自由もある 社会の利益になる」「誰が特権者の判別を?」「本人です」「特権意識のない者の…
>>続きを読む後期の作品しか見たことがなかったので劇伴が時折挟まれているのが印象的。
これも後期との比較だけれど、白夜ややさしい女では主人公の都合とは別の方向に動いていってしまうヒロインに翻弄される、という構図だ…
授業で観2
ブレッソンの求める極端に削ぎ落とされた演技の効果を大いに感じた。ミシェルが必要以上の行動をしない人物である分、少しの変化(階段1段飛ばし、とか)から彼の動揺を感じさせられた。また、ミシェ…