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Eric LaRue(原題)
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『Eric LaRue(原題)』に投稿された感想・評価

3.3
Eric LaRue(2023年製作の映画)
6.5/10
マイケル・シャノン監督
ブレット・ヌヴー脚本
ジュディ・グリア ポール・スパークス
アレクサンダー・スカルスガルド
アリソン・ピル デヴィッド・パスクエジ
息子がいじめを背景にスクールシューティングを起こしてしまった両親(グリア、スカルスガルド)の話。
『エレファント』(2003)に代表されるスクールシューティング映画も、『少年は残酷な弓を射る』(2011)では加害者の母親の罪悪感に目を向け、『Mass』(2021)では加害者と被害者、双方の両親による対話を描くなど、事件そのものから、事件後の関係者の生き方へと焦点を移してきた。
本作では父親は宗教に救済を求めるが、どうにも安易すぎる感じがする。
(アレクサンダー・スカルスガルドの軽薄な感じがいい。)
一方、母親は事件の重荷を自分のものとして引き受け、被害者の家族と話し合いの場を持ったり、収監されている息子に面会に行ったりする。
しかし、話し合いは上手くいかず、息子もセラピストに吹き込まれたような模範的な回答を繰り返すばかりで、どうにもならない。
そもそも起こってしまったことは取り返しがつかない。加害者の母親も被害者の母親も、子どもの何らかのサインに気づくべきだったのではないかという後悔を抱えざるを得ない。事件が起こった後だからこそ見えてくるものもあるのだろうが、それでも親として悔やまずにはいられないのだと思う。
最後に母親は車を降り、上着を脱ぎ捨てる。何も解決していないし、誰かに赦されたわけでもない。それでも、背負い続けてきた重荷から、ほんの少し解放されたようにも見える。
事件を理解することも、納得することも、まして取り返すこともできない。それでも生きていかなければならない。
『Mass』が対話による理解と赦しの可能性を描いたのに対し、本作は対話を重ねても何も解決しない現実を描いている。
どうにもならない感じだが、これが現実なのだと思う。
WTF
2.5
憎悪と赦し。信仰と現実。母性と自責。その狭間で揺れる心。