たくぼう

マネーボールのたくぼうのレビュー・感想・評価

マネーボール(2011年製作の映画)
4.0
全球団スタットキャスト導入によりビックデータに湧く昨今のMLB。セイバーメトリクスを取り入れた戦略によってその道の第一人者となったアスレチックスのGMビリー・ビーンのお話。

データ重視で引退間近の選手を獲得したり、情も見せずに功労者をトレードに出したりといったビリーの采配は選手やファンにとって悪に映っていたかもしれない。
そんななかでも徐々に実力を発揮し、遂には地区優勝を果たしたアスレチックスだったが、ディビジョンシリーズで敗退し、ワールドシリーズ制覇は叶わなかった。翌年以降はビリーによって証明されたセイバーメトリクスがMLBに浸透していき、皮肉なことにヤンキース等の金満球団がさらに隆盛していくことになる。

いくら苦心して球界に革命をもたらしてもマネーゲームには勝てない。「うちはヤンキースのファームじゃない」というセリフが妙に印象に残る作品だった。
たくぼう

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