数理野球映画。
予算が少ない野球チームがセイバーメトリクスを用いて数理的に勝てるチームを作るストーリー。
スカウトの長年の経験と勘に頼った旧態然とした選手獲得プロセスを数字だけを見て勝てる選手を合理的に獲得するプロセスに変更する事が骨子。
新しい物に反発するベテランや世間との対立、そして個人主義のアメリカでチーム全体が勝ちに徹する事の難しさをしっかり描いている。
ブラピは相変わらずカッコよくてナッツ食ってるだけで様になる。
短気な性格が災いして選手として活躍出来なかったビリービーンを再現するためかやたらブチギレるシーンが多い。椅子をぶん投げるしラジオはぶっ壊す。
落ち着いた分析と派手なブチギレの対比で静と動の緊張感が生まれている。
当たり前なんだけど合理的に分析した結果だったら資金力があって試行回数が多くなる大球団が圧倒的に有利になるのは仕方ない。
そういう意味でもセイバーメトリクスの導入期を舞台にしたのは的確だと思う。
勉強になるし面白い作品。
