イタリアのエロティックサスペンス。
存在を知らなかっただけに地味目な内容。
しかし後半の別荘に行ってからが秀逸!
思わず身を乗り出してしまうほどのスリル。
誰が殺られて犯人は誰なのか予想を軽く裏切ってきて素晴らしいの一言。
みな惜しげもなくおっぱいをさらけ出すので安いエログロ映画かなと思ったら一級品のサスペンスだった。
ちょっと音楽がほのぼのしていて気が抜けるがそれはそれで味がある。
パッケージにある犯人の前頭マスクもブライトバーンみたいでシンプルだが不気味。
冒頭から散りばめられているセクシーイメージから既に伏線が張られておりラストに回収する様はちょっと急ぎ過ぎで雑な感があるが見事!
キャストも皆絶妙に合っており70年代特有のじっとりとした濃さがフィルムに焼き付いている。
所々カメラワークが秀逸。
光と影の使い方も随所で光るものがある。
70年代当時のイタリアの風景や車やファッション。ドラッグカルチャー等色々と新鮮。若者は皆ノーブラか⁈
強烈なインパクトは無いがジワジワ来る怖さは凄い。
前半のゆったりした所をテンポ良くしたらもっと良くなったかも。