アトミ

影なき淫獣のアトミのネタバレレビュー・内容・結末

影なき淫獣(1973年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

70点

オープニング。
裸で絡み合う男女女。
男は股間にある白い顔の人形の両目を目潰し、激しくヒートアップ3P。
(カメラで自動撮影)


シーンは変わり。
フランツ教授のペルジーノの絵画についての講義が終了。
留学生であるアメリカ人のジェーンはフランツのペルジーノに対する厳しい評価についてディスカッション(女友達ダニエラ、男友達で10年ダニエラにつきまとう「赤いスカーフ」をしてるステファノと一緒に)しながら歩く。
フランツはまた明日に続きをと皆と別れる。

ジェーンらはフローを誘うがフローは彼氏ショーンとカーデートだからと断る。その車を追うステファノの車。それを見ていたダニエラ。

夜。
高架の下でカーセするフローとショーン。
と、白いマスクを被った男に覗かれてるのに気づいたショーンは逃げた白マスクマンを追いかける。
1人車に取り残されたフロー。
中々帰って来ないショーンを探すため車から出たフローは白マスクマンの「赤いスカーフ」で絞殺されてしまう。
そしてオープニングの白い顔の人形を思い浮かべた白マスクマンはフローの体をナイフで切り刻んだ。


翌朝。
警察の捜査によりショーンの死体も発見される。

そんな中。
露店で「赤いスカーフ」を買う男前。
と、キャロル登場。
と、店主はキャロルのミニスカートの中をチラチラ覗こうとする。
それに気づいたキャロルは足を台に上げ、わざとパンツを見せカマス。
そんなやり取りを見て男前は去って行く。キャロルが店主に尋ねると「医者だ」と答えた。

キャロルはダニエラ達と合流。
朝刊を見たフローの親友キャロルは取り乱す。
今日の授業は中止になったと報告に現れたステファノに不信感を抱くダニエラ。

そんな中。
教会で偶然再会したフランツとジェーン。
ジェーンはフランツを好いているが、フランツもジェーンがらアメリカ人でありながら過去の芸術に対して前のめりな所が気に入り、デートに誘う。

その帰り。
ジェーンは駐車場でダニエラの叔父とキャロルが車で言い争っている(別れ話)のを目撃する。

その夜。
ステファノは情婦を買うも勃たず、優しく慰められるが横柄な態度にブチ切れた娼婦が「ホモでもインポでも料金はシッカリもらうわよ!」と言い、それに逆にブチ切れて娼婦を殴りつけ、絞殺しようとする。娼婦は飛んで逃げる。


翌日。
キャロルはおもちゃ屋?にいる男前医者を発見(目が合う)。が、後ずさり。その場を去る。
と、ダニエラとバッタリ。
が、キャロルは慌ててその場から去ろうとする。
と、バイクで現れたピエトロとジョルジョ(前からキャロルを狙っていた)に誘われケツに乗って行ってしまう。
それを車内から見ていた「赤いスカーフ男」。

夜。
ヒッピーの集会に参加したピエトロ、ジョルジョとキャロル。廃墟で皆マリファナ決めてあちこちで乱交。
ピエトロ、ジョルジョもキャロルのおっぱいを舐め回す。が、イマイチ乗れないキャロルはブチ切れて廃墟から出て、湿地帯の中を歩く。
ナメられたピエトロとジョルジョはバイクに乗り「見つけたらぶち殺してやる!」とキャロルを探す。が、湿地帯にハマってしまい泥だらけ。キャロルを探すのを諦める。
キャロルは湿地帯の林な中で「赤スカーフ白マスクマン」に襲われ、赤いスカーフで首を絞められながら泥水に押さえつけられて溺死。
赤スカーフ白マスクマンはオープニングの白い顔の人形の如く、キャロルの両目を目潰しし、ナイフで体を切り刻んだ。


刑事は大学で学生らに殺害現場で見つかった証拠品を見せ、説明する。
フローの爪の中から発見されたスカーフの繊維。キャロル殺害現場で発見されたその「赤いスカーフ」。2人共にレイプされていた。スカーフに見覚えがある者、情報を求めた。
ダニエラはステファノに違和感(「赤いスカーフ(赤地に黒い模様)」をしていないがまだ気づいていない)を持ち、ピエトロ、ジョルジョ(首に傷を作っていた)に不信感を持つ。

ダニエラはピエトロ、ジョルジョがキャロルを連れて行った事、赤スカーフも何か見覚えがある事をジェーンに話した。
そんなダニエラにつきまとうステファノ。エンツォ・ディ・サルヴォ警部もそんな関係を目撃。

夜。
ダニエラに「何者か」からTEL。
「死にたくなかったら赤いスカーフの事は忘れろ」と警告を受ける。
叔父は怖がるダニエラに街から離れて丘の上の別荘に避難した方が良いと提案(叔父はパリへ出張するため誰か友達と一緒にと)。


翌日。
警部は露店の店主に聴き込み。
店主は「赤いスカーフ」を売ったが客の顔は覚えていないと話した。
警部が去った後、店主は電話ボックスから「赤いスカーフを売った客」にTEL。「とりあえず200万あれば客の顔を忘れる」と恐喝した。

その頃。
ダニエラはウルスラ、カティアを別荘に誘い「明日3時に駅で待ち合わせ」した。
と、アパートの前で待ち伏せしていたステファノがダニエラを捕まえ猛アプローチ。
キモがるダニエラは逃げるがしつこく迫る。
と、ダニエラはステファノが先日まで「赤いスカーフ」をしていた事を思い出し、自宅へ逃げ込んだ。
騒がしい声にご近所さんが騒ぎ出しステファノは退散。

ダニエラはジェーンにTELし呼び出し、犯人は「赤いスカーフ」をしていたステファノだと話した。ジェーンは考え過ぎだと落ち着かせたが、昨夜の脅迫電話の話も付け加えた。
と、部屋を覗いていた叔父(風呂から上がってバスローブ姿のセクシーダニエラをジロジロ見ていた)がダニエラに気づかれ、部屋に入ってくる。
叔父はパリに発つためパリから別荘にTELを入れると伝えた。
ダニエラはジェーンも別荘に誘っていたが大事な用があるからと後で合流すると約束した。

夜。
店主は200万ゲットしてホクホク。
が、現れた乗用車に襲われ、壁とサンドイッチ。何度もぶつけられ死亡。


翌日。
ジェーンはステファノのアパートを訪ねる。
ドアが開いていたので中に入る。ステファノは留守のようだ。
ベッドには白い顔の人形。机の上にはダニエラ宛の書きかけの手紙があった。
「ダニー、どうして僕を嫌う?子供の時の約束を忘れたの?」
と、ステファノの叔母登場。
ステファノは今朝どこかに行ったと。

その頃。
ダニエラ、ウルスラ、カティアは列車に乗っていた。
と、彼女らを覗く「何者か」。それはあの「医者」だった。
医者はダニエラ達の席に相席。
眠っているウルスラ、カティアをジロジロ見る。

町に到着したダニエラ達。
都会のギャルのエロエロな姿に田舎町の野郎どもはムラムラ。
とりあえず3人はトラクターで別荘まで送ってもらう。

夜。
ジェーンが車で別荘に到着(車は近くのスタンドに預けて明日までに洗車してもらう)。
ダニエラはジェーンからステファノは事件とは無関係と言われ赤いスカーフが「黒字に赤い模様」だったと思い出す。
長旅で疲れたジェーンは酒を飲んで早々眠りにつく。
ウルスラ、カティアはベッドでイチャイチャ。
それを窓から覗く犯人。
3人を覗きにきた町人をナイフで脅す。
町人は飛んで逃げるが、顔を見られた犯人は町人を追いかけ殺害した。
犯人はその死体を別荘に運び、井戸に投げ捨てた。


翌朝。
真っ裸で日光浴するダニエラ、ウルスラ、カティア。
食料を自転車で配達してきた町の若者は生唾を飲み込む。
慌てて2階から降りて来たジェーンは足を踏み外して階段から転がり落ちて足を負傷。若者に医者を呼んでもらう。

町に戻った若者。
その姿を双眼鏡で監視するステファノ。


そんな中。
治療にやって来たのは「あの医者」だった。
ジェーンは軽い捻挫。痛み止めをもらう。
医者を玄関まで送るダニエラ。
と、叔父からTEL。医者は1人外へ出て車で帰って行った。

日中。
近くの川で水遊びする3人。
と、ダニエラがステファノが覗いている気配を感じ、名前を呼ぶ。とりあえず覗き魔がいるような気がして3人は別荘へ帰る。

夜。
シャンパンで乾杯。ジェーンはシャンパンで痛み止めを飲み、眠りにつく。
3人はリビングで飲み直し。
と、チャイムが鳴る。現れたのはステファノ。が、既に後ろにいた犯人に殺されており、ぶっ倒れるステファノ。
スクリーム3人。

翌朝。
別荘の近くでステファノの死体を埋める犯人。

その頃。
目を覚ましたジェーン。
皆を呼ぶが返事がない。1階に降りてみる。
と、ウルスラ、カティアの血まみれ死体が転がっていた。スクリームジェーン。
と、瀕死の血まみれダニエラがジェーンに助けを求め抱きついたが事切れる。
と、何者かの足音。ジェーンはとっさに身を隠す。
犯人はウルスラ達の死体をノコギリで切断し始めた。
と、朝食を配達する若者がチャイムを鳴らす。若者は返事がないのでドアの前にパンとミルクを置いて帰って行く。
犯人は死体切断の続きを始め、袋に入れ外へ。
その隙にジェーンは脚を引きづりながらTEL。が、線を切られいた。
逃げ道がなく(窓には全て泥棒防止の鉄格子が設置)、とりあえず2階へ避難。
が、慌ててまた階段で足を傷める(スリッパが脱げる)。
ジェーンは部屋から鏡で太陽の光を反射させ、町に必死に合図を送る。
と、医者が気づき、TELをかける。誰も出ない事を不審に感じる。

諦めたジェーンは窓の外に犯人らしき人間を見つけ、自分の存在を気づかせないために洋服や食料をクローゼットに隠し、ベッドを片付けた。が、スリッパを階段に残したままだった事に気づきそ〜っと取りに行こうとドアを開けて隙間から覗く。
と、1階で犯人が死体にゴソゴソしてるのが見えた。
と、チャイムが鳴る。
スタンドの店主がジェーンの車を届けに来たようだ。か、留守と思い帰って行く。
と、ジェーンは店主を呼び止めようと窓際に走り椅子を倒してしまう。その音を聞いた犯人は2階へ。ジェーンはクローゼットの中に隠れる。
犯人は窓の扉が風で開いた時の音だと思い扉を締め切り、部屋を出てドアをロックした(キーはそのまま)。
と、犯人は階段でスリッパを見つけ、2階へ戻る。
が、隣のバスルームにスリッパを投げ捨て、1階に降りて行く。
犯人は1階にて死体処理を再開。

日が沈む。
犯人は死体を処分し別荘から出て行った。

夜。
町の若者達が都会から来た「4人の美女」の話をしていたのを聞いた犯人。急いで屋敷に戻る。

その頃。
医者はスタンドで給油。アメリカナンバーのジェーンの車を見つけ、店主から「別荘の女性が洗車を頼んだまま現れない。今日行ったら留守だった」と耳にする。
医者は「足を捻挫して別の車で帰ったのか」と考えたが店主は「朝から車は見てない(別荘まで一本道)」と答えた。医者は別荘へ向かう。

その頃。
ジェーンは部屋から脱出するためにドアの下の隙間から新聞紙を出し、キーを内側から押し、床(新聞紙の上)に落とし、新聞紙を引き、キーを部屋の中へと入れる予定だったが、新聞紙の上に落ちず、床に転がってしまう。
が、犯人が新聞紙の上にキーを置き、ジェーンはそれに気づかないままキーをゲット。
内側からキーでロックを外し、部屋の外へ、が、犯人に捕まる。
犯人はフランツ教授だった。

フランツ「殺るしかなかったんだ!ヤツらは人形だ!愚かな肉人形だった。わかるだろ?でも君は違う!偶然と必然だ!奴らが私を変えた!偶然が殺人という必然へと導いた!」

幼少期フランツは白い顔の人形を拾おうとした兄ジャンニが謝って崖から落ちて死んだ事がトラウマになり、女性と正常な関係が持てなくなった。それをフローとキャロルが知り、脅迫してきた(オープニングの3Pの女2人はフローとキャロル)。ダニエラはキャロルを追うフランツ(赤いスカーフ)に気づいたゆえ。ピエトロ、ジョルジョもスカーフに気づいたゆえ。ステファノはこの町で姿を見られたゆえ。
ジェーンまでココに来るとは思っていなかった。知られてしまっては生かしておけない。
フランツはスカーフでジェーンの首を絞める。
て、現れた医者が助けに入るが、蹴り飛ばされガラス戸にぶち当たってガッシャーン。
フランツは逃げる。医者が後を追う。
納屋でバトル。そしてフランツは崖から落ちて死亡。
医者はジェーンを助けられたのは髪の導きで運命かもしれないとジェーンに話す。
ジェーンはフランツは「必然」だと言ってた事を伝え、2人は別荘を去る。






というお話。
ちょっとオープニングがわかりにくいが、3Pを楽しんでるのはフランツ、フロー、キャロル。
で、フローとキャロルが自動で撮影してそのスキャンダル証拠写真でフランツを脅迫したんだろうね。そもそもトラウマED(屍姦はできる)な感じっぽいし2重で追い詰められての犯行。
だけどどんくさいから他大勢も殺すはめになっちゃったフランツ。
運命だの必然だの言ってたけど動機がショボイのは否めない。

ミスリードを誘う演出はいい感じだが、こう いう連続殺人サスペンス物って「犯人が最後まで生き残ってるから想像つく」ってパターンになりがちだから残念だね。

警察も決まってショボイよね。

おっぱいってマジいいよね。
アトミ

アトミ