ルパン3000世

12モンキーズのルパン3000世のネタバレレビュー・内容・結末

12モンキーズ(1995年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

コロナ禍に入った際、この映画を観たい、という欲が高まり観賞。通算2回観ている。
なぜかというと、ウイルス蔓延により、荒廃してしまった人間世界がストーリー上にでてくるためだ。

まずストーリーがうまく出来過ぎてるほどうまくできている。
かつ絵作りと、でてくる小物がオシャレ。

印象的なシーンはクルマの中でジャズミュージシャンであるルイ・アームストロングが歌うWhat A Wonderful Worldが流れるシーン。
未来のシーンで、主人公が多重メガネのようなもの?をつけさせられているシーン。
多重メガネがオシャレ。

精神病院が、「狂っている場所」という空気感を感じさせながらもアートスティック。どこかアートヨリの美術セット内で会話、ストーリーが展開する。

この精神病院と、ストーリー終盤近くの別シーン別場所でのブラット・ピットの演技が「狂人」を見事に演じきっている。演技がうますぎる。怖さを感じてしまうほどうまい。

最後のシーン、空港のシーンは観客、視聴者に印象が残るようにしたのか、白く光った、光が回ったような絵作りになっているが、これは、主人公がストーリーの初期にいた地獄みたいな未来の世界と対比させ、天国っぽい雰囲気を作り上げているのかな、と思いました。

途中の回想シーンのようなものでもエンディングの場所、つまり空港の映像のカットは挟まれるが、これは地獄から天国に向かって主人公は向かっていたという製作チーム、および監督からのメッセージのようなものを感じた。

しかし天国世界「空港」の中、最後の最後は悲しい結末が待っている。

天国は天国じゃない。
ルパン3000世

ルパン3000世