鹿江光

12モンキーズの鹿江光のレビュー・感想・評価

12モンキーズ(1995年製作の映画)
3.8
≪78点≫:ディストピアの王道。
なんだろう、この「全てのピースが当てはまらないと気が済まない」みたいな感じは。パズルだって7割程度のピースがあれば、完成する絵柄のだいたいの想像ができる。でも本作は徹底しすぎていて、開始1秒から全てに意味を持たせている。
95年にあの未来図を描写するのは「さすが!」というか、ディストピアの王道を観た。それでいて、「認識の曖昧さ」もうまく話しの中に織り込んでいて、タイムパラドクスものとしても面白い。やはり脚本が良いと、なんでも良くなる気がする。
ブラピのキチガイ演技が凄い。コンタクトかは知らんが、あの眼の使い方とジェスチャーは、マジもんかと思うくらいの迫力。あとBGMも良い。
ただ、この手のジャンルによく見られる予定調和感も否めない。ここから何かを学ぶというよりは、娯楽としてSFを楽しむといった感じだろう。
鹿江光

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