フランス映画。
予想を裏切って面白かった。
全体的にほっこりした温かみがあった。
最初はさえない主人公が、どんど魅力的になって行く様子が、
何と言っても「映画」という感じがして良かった。
自分に自信をつけ、堂々とした態度で自分の意見を言える、それは、様々な体験を通じて、それまではなんの変哲もないと思っていた、自分自身の持つ力に気がついていったからなのではないのだろうか。
社長に、「君は困った奴だ」と言われたが、「自分は透明人間だった。それが、困った奴になったなら、昇進だ。」と、キャリアとしてではなく、人間の成長という意味でのそれを、控えめな彼らしい考え方で、でも前向きな捉え方をしていたことが、印象深かった。
そして、忘れてはならないのは、隣人のサポート。絶望の淵に立っても、支えてくれる人がいるからこそ生き続けられる。それが人生を素晴らしくするのだ。
