tamu

民族の祭典のtamuのレビュー・感想・評価

民族の祭典(1938年製作の映画)
3.5
国立映画アーカイブにて。

序盤部分は授業などで何回か見た事があったが、全編を見るのは初めて。

ヒトラーからの直々の依頼によって今作を製作することになったようだが、その全権を使って人、キャメラをかき集め、作りたいものを作ったんだろうな、という印象。
間違いなくドキュメンタリーではなく芸術作品だった。
序盤に映されるギリシャ彫刻は、ギリシャへの敬意と、ギリシャ彫刻の進化の原動力である肉体美への追求心と似たような熱意で作った映画だと宣言するようにも感じた。

オリンピックの記録映画を見ること自体が初めてだったから、今のオリンピックとの違いを発見するだけでも楽しめた。
周りは年齢層高めのお客さんでぎっしりだったが、選手が失敗したり成功する度に小さな歓声が上がり、面白かった。
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