民族の祭典の作品情報・感想・評価

民族の祭典1938年製作の映画)

FEST DER VOLKER-OLYMPIA TEIL I

製作国:

上映時間:138分

3.4

「民族の祭典」に投稿された感想・評価

No.116
そもそもオリンピックが嫌いなんだけど、映画としては面白かった。河瀬直美もこれくらい出来んのかね?
三四郎

三四郎の感想・評価

4.9
なんて美しい映画なんだ。『民族の祭典』は珠玉の名作だ。ドキュメンタリーではなく、究極の身体美と躍動感そして会場の臨場感を求め、演出・創作行為のある作品であるが、だからこそ歴史に残るこのような素晴らしい傑作が出来上がったのだ。
最も優れている棒高跳びシーンは、後日、日本人選手とアメリカ人選手、それに観客を集めて撮り直したものだ。
日本とアメリカが競い合う場面が多く、日本対アメリカの構図が出来上がっている。その後の対戦で火花を散らすことになる両国の前哨戦のようだ。

日本人選手の活躍がこの名作に収められていることが非常に嬉しく感慨深い。
ラストはマラソンの表彰式。日の丸掲揚と「君が代」しかし、1位と3位となった孫選手と南選手は韓国(朝鮮)人だ。誇らしく嬉しいはずの表彰台で俯いている姿が印象的だった。これは勝者の態度ではない。私は彼ら二人に、その抵抗の姿勢に敬意を表する。日本が情けない。いやそれと同時に誇らしい。植民地の選手を日本代表として送り出したのだから。日本人選手を選出したいのが当然だろう。しかし、タイムで優れていた彼ら二人を日本代表として送り出した。ここには、「大日本帝国は植民地の人々も同じ帝国臣民として同等に平等に扱っている」という国際社会に向けた政治的アピールがあったかもしれない。しかしどちらにせよ、韓国人選手にも日本にも拍手を送りたい。

日本人としてやはり「日の丸」と「君が代」で幕を閉じるのは悦なり…。

1年半の編集期間を経て1938年4月20日にドイツで公開され、1940年6月19日に日本で公開された。この編集期間に日独防共協定(1936)、日独伊三国防共協定(1937)が結ばれている。
後世まで語り継がれることになるこの偉大な名作に日本代表の勇姿や日本人観衆が頻繁に映し出されるのは大変嬉しいが、メダル争いからかけ離れていた無名の日本人選手まで映し出されている。これは同盟国の特権だったのだろうか。あるいはレニ・リーフェンシュタール監督の芸術美追求に必要なシーンだったのか…。
そしてこの映画は日本において公開後、戦前の観客動員数記録を樹立するという空前絶後の大ヒットを記録し、1940年のキネマ旬報外国映画ベストテン第1位を獲得している。配給元の東和商事社史には「この年の秋は日本中が『民族の祭典』の人気に沸きかえった」と記され、映画関係者から知識人まで多くの人がこの映画について語り、記した。全国的に小・中学生の団体観覧まで行われた。
映画監督吉村公三郎は後年、著書の中で「『民族の祭典』は…もしマラソンで日本が勝たなかったら、或いは日本選手が少しも出なかったら、あの感激は半減したであろう」と記している。
そして、1940年9月27日、日独伊三国同盟が締結された。これはこれまでの防共協定とは異なる「軍事同盟」であり、日本がアメリカとの戦争へ突入する原因の一つになった重大な同盟だ。
つまり、映画が世論を動かしたと言えるのではないだろうか。それまでメディアも知識人層もそして国民も、ナチス・ドイツに好意を持ってもいなかったし、まして意識もしていなかったのであるから。

『民族の祭典』は、カメラマン46人、スタッフ総勢300人以上、40台のキャメラを擁して撮影された。様々な角度からの撮影、スローモーションの多用とクロースアップ。アナウンサーは、アフレコで経過から結果までの全てを知り尽くした万能の語り手であり、「国家同士の闘い」であることを強調している。
授業で鑑賞。
時間がなくて飛ばし飛ばしで観たからあまり内容はわからなかったが、モノクロの映像が綺麗だった。

2020年の東京オリンピックでもこんな映画が製作されたらいいな。
ヒトラーのカットは群衆のカットに狂気を付与する。

人間の筋肉の躍動を讃えると同時に、その見事な動物としての走りは競技というルールの上では機械的な走りを行なっているような感じもする。

日本人の異質な存在感は画面の中ではっきりと現れる。

長回しで走りを俯瞰で追いかける
あの審判の視点からの、
勝者独走を捉えるカタルシスに酔いしれる。
月月

月月の感想・評価

3.5
moonbow cinemaさんの上映会にて、オリンピア二部作を和室で鑑賞。

ベルリンオリンピックの記録映像でありナチスのプロパガンダ映画でもあるこちら。
そもそもあまりスポーツに興味がなくオリンピックシーズンもほとんどテレビを見ない私でも面白く見れた。
ギリシャからユーゴスラビア・ハンガリーなどを渡って来た聖火がベルリンで燃え盛り、各国の精鋭達が競い合う様子はまさに民族の祭典。ドイツが勝つと嬉しそうに手を叩くヒトラー閣下もばっちり映っておりました笑

絵的に面白かったのは走り幅跳びと棒高跳び。カメラの上を飛び越えて行くように跳躍する選手の肉体は綺麗だった。
「美の祭典」に続く…
蹂躙

蹂躙の感想・評価

4.2
「筋肉の躍動」をみるための映画!

スローモーションや面白い角度から、筋肉の美を堪能できる!
特に投げる系の競技と、高飛びの筋肉のブルンブルンは最高。

これはプロパガンダ映画なのかな?ヒトラーもうつってたし、観客がほとんどドイツ人だなとは思ったけど、他国の観客や声援や表彰も沢山入ってたし。

オープニングでギリシャへの敬意を感じた。石像を片っ端から映してくのは面白かったけど。肉体美の賛歌ですよね。

大トリ?のマラソンでは、日本人優勝!
政治的な利用云々もあるが、ともあれ監督のセンスは光るものがある。後の東京オリンピックにも影響を与えていると思われる。
わかな

わかなの感想・評価

1.7
授業でちらっと鑑賞。政治とか抜きにしてもこういうの好きじゃないから観ていて別に面白くなかったけどナチの描く美的センスが分かりやすい。
冒頭の映像が何だったのか分からなかった。裸の人間が出てきたところは分かったが、その前の白と黒が何だったのかが本当に分からない。

あれはNGテイクになるのではないだろうか?

その時の撮影技術の限界があれであったとしても、今観る僕には そんなの関係ない。
ただただ意味分からない映像が2分程続いた。

各国の代表者が皆の前で話す時、人が代わるタイミングでカメラワークも変わっていたところは、とても良かった。
分かりやすい。

スローモーションとサイレントの使い方も、とても良かった。
ジャンプの瞬間の 画だけに集中させている。



色々言ったが、最終的は クソ映画であるということを言いたい。

生のオリンピックですら興味がなく、観るとしてもZIPのハイライトだけ という僕と、ドキュメンタリー映画が大嫌いな僕が合わさっている僕が、この映画を面白いと感じる訳がない。

授業でなければ、DVDを投げ飛ばしているところであった。その競技であったら、僕でもオリンピックに出れるかもしれない。
桃尻

桃尻の感想・評価

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2017(145)
『ドイツ映画零年』を改めて捲ると、美に対する仰角の撮影はリーフェンシュタールにとって絵的にも精神的にも正しい構図だという事が書いてある、正にそれなのだと思う
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