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チャーリー・ウィルソンズ・ウォーのoukayukaのレビュー・感想・評価

3.3
ソ連のアフガン侵攻時、アメリカはムジャヒディンらにヘリを撃墜するための武器を供与し、ゲリラ戦術を教え、ついにソ連を撤退させるに至る。その功労者の下院議員をトム・ハンクス主演で描く。

冒頭で彼がアメリカの英雄として讃えられるシーン。しかしその功績が後にタリバンやアルカイダなどイスラム原理主義の武装勢力の台頭を招き、中等の情勢を末永く不安定にさせ、911を引き起こすことになった。

終盤にCIA職員が人間万事塞翁が馬のエピソードを語るが、「アメリカの正義」について考えさせられる作品ではある。
チャーリー・ウィルソンの行動に否定的だった議員のセリフ「共産主義者と原理主義者なんか勝手に戦わせておけ」には同感。イラン革命しかりイラク戦争しかり、英米が中東に関わるとロクなことにならない。
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