囚人13号

懐かしのケンタッキーの囚人13号のレビュー・感想・評価

懐かしのケンタッキー(1935年製作の映画)
3.6
ウィル・ロジャースの死後公開された遺作。

対立する2つの家が競馬で決着をつけることになり、ウィル・ロジャース演じる調教師はマーチンゲール家側につく。だが相手側の調教師から散々嫌がらせを受け、さらにこちら側の馬にはかなりの欠陥がある。古臭い物語だが日本人好みの人情があり、ロジャースの存在だけで退屈はしない。
また前半の大自然をバックに馬を走らせるシーンは短いながらも美しく、決して美を際立たせようとした場面では無いのだろうが人間の潜在的な感性を刺激する不思議な魅力がある。監督となる前は木樵だったというジョージ・マーシャルの木々への愛着が生んだ名シーン。
囚人13号

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