山田洋次監督が全作品の中で一番のお気に入りだと語るシリーズ第25作。
「アタシたち夢見てたのよ、きっと。ホラ、あンまり暑いからさ」
三度リリー登場。寅さんとリリーが一世一代の愛の告白をする南国沖縄回🌺🌺🌺。
男の自惚れと女のプライド。フーテン2人の出会いと別れが、無限ループに陥ったかのように繰り返される。本当にお似合いのカップルなのに、、、。結婚という"夢"は切なく、儚く、遠のいていく。
異彩を放つエンディング。はいはい、またまた、寅さんが失恋から回復し、カラッと明るい元気な笑顔を振りまく"いつものやつ"ねと気を抜いていたら、文句の付けようのない完璧なラストが待っていた。このまま2人が幸せになってくれと願わずにはいられない🚌。
「イヤだね。男に食わしてもらうなんてアタシまっぴら」「でも夫婦じゃないだろ...アンタとアタシが、夫婦だったら別よ...でも違うでしょ?」「アンタ女の気持なンかわかんないのね」
「リリー、オレと所帯持つか」「ああ、夢か」「幸せになれよ」
リリーさん。お洒落で綺麗で格好良い。小麦色に焼けた肌と鮮やかな色の服が沖縄によく合っていた。惚れる。
今回のオープニングの夢シークエンスは、鼠小僧。
沖縄の空を米軍機が飛び交う。
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