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『ただいまを返す旅』に投稿された感想・評価

4.0
自主製作のアニメ映画が劇場公開となるとそりゃ観にいかんとという事で観てきました。
特典はポストカードでした。

自主製作だからこそ得れる栄養がたんまりと存在していました。
インスピレーションを受けた作品の要素をガッツリ入れてみたりと遊び心満載でとても見応えのある作品でした。

記憶を取り戻すために旅へ出向く少女のお話で、過去のトラウマによるものから失った記憶、現在進行形での葛藤なんかのドラマも展開されたりとで、少女の辛さがそこにあるはずなのにうまく掴めないもどかしさが今作のらしさを発揮していたなと思いました。

親と子の関係性のお話が多い中で違うアプローチが展開されていたり、子供から大人になる成長過程なんかが心情に表れているってのも素敵でした。
空白の多い世界観というのも観る側が考えることが沢山あるなぁというのも良かったです。

途中ガッツリ水面を走る電車が出てきて「これは千と千尋の神隠し」だなぁと思いましたが、監督が舞台挨拶で衝撃を受けた一本として挙げていたので納得できちゃう描写でした。
他にも星空の美しさだったりボーイミーツガールなところは新海監督の影響かなぁと思ったら「秒速5センチメートル」からも影響を受けているみたいで思わずニヤニヤ。
物語の根幹に歌が関わってきているのも「君の名は。」以降の新海監督っぽさもあったりして良きでした。
こういう影響を隠したがる監督さんも多い中で、はっきりと明言してくださったのは凄いなと思いました。

アニメーションとしてはそこまで動きはないですが、シンプルだからこそ感じられる登場人物の些細な変化がビシバシ感じられましたし、今作を観ようと思ったきっかけであるキービジュアルの美しさは水彩画として映画内でも力を発揮していてお見事でした。
水彩画タッチでのアニメーションの展開もあったりとしたら面白いなとも思いました。

声優さんは意図せずVtuberの方々が集まったというのも面白かったですが、皆々様とてもお上手でキャラにもマッチしていてとても良かったと思います。
それぞれのVtuberの方々の肩書きが気になりすぎてそれぞれの動画を巡回しちゃいました。

今作が引退作でありながら次回作の構想を練っているという事らしいので、次回作はどんな作風で攻めてくるんだろうととても楽しみですし、オリジナルアニメに沢山救われてきた人間ですのでこれからも応援し続けたいなと思いました。
これもまた劇場体験。
『聖闘士星矢黄金伝説の戦闘シーンかよ!?』

両親を事故で亡くしていたマナは幼馴染のカイ、リリと仲良く過ごしていた。

マナは3人で星空を眺めているとき、以前も同じように時間を過ごしていたような気がしていた。その時にマナは記憶をなくすことができる歌を両親から教わっていたのを思い出す。その歌を通じて、マナは自分の過去と向き合うようになるのだった…

これは短編映画としての体はなしているがアニメとしては失格だろう。
まず冒頭で主人公マナが横からのカットから歩いてるシーンがある。当たり前体操のフレーズで「右足を出して左足を出すと歩ける」というのがあるが、この映画は「右足を出して右足を出すと歩ける」というシーンが冒頭にあって、んんん?大丈夫か?となったがこの不安感は最後まで拭えずに終わる。

なぜなら、キャラが口を動かし口パクアニメーションが、このアニメでは高等技術のように扱われる。40分くらいの短編だが6割くらいは喋っているキャラの表情は映さずに後頭部が映されてキャラが喋るというファミコンソフトの聖闘士星矢の黄金伝説のボスシーンみたいな構図がメインとなっている。だから、このアニメの印象は後頭部を眺めるアニメだ。

他にもキャラが立っていない静止画の風景をパーンしたり、ズームや引いてみたりする程度、そこにキャラが目を閉じているのが浮かんできたり、これは皆川フェードオマージュなのか?と、こっちが積極的に解釈していかざるを得ない感じでホントにアニメーションしない作品。

いまどき、VTUBERの切り抜きアニメや00年代のボカロのMVだって、もっとアニメーションするよってくらいアニメーションしない。静止画が移り変わっていくだけ黎明期のノベルゲーみたいな作品。だからこそ、この作品はアニメとしては失格だと思っている。

先日、同じ下北沢のトリウッドで鑑賞した自主製作アニメの『忘星のヴァリシア』も拙い作品ではあったが最高に愛すべきアニメーションだった。上手い下手よりも描きたいこと、伝えたいことがハッキリしていたし、それをキチンと表現できていた。アニメーションさせたい欲に溢れていた。『ただいまを返す旅』には、そうした情熱みたいなモノは感じられなかった。

別に技術が高いアニメーションが見たいだけなら同日公開しているピクサーの映画『星つなぎのエリオ」や『鬼滅の刃無限城編』を見に行くよ。それこそ先ほど挙げた『*忘星*のヴァリシア』や『無名の人生』の1枚絵だけを見たら今回の『ただいまを返す旅』の方がキレイだろうと思う。でも、綺麗な静止画を連続させていくだけではアニメにはならないというのは良い指標になる学びというか再認識できるモノがあったように思う。

『ただいまを返す旅』の監督はアニメを描きたいわけではなく映画を作りたいんだろうと感じた。

ジブリの海列車シーンや風景は秒速のコスモナウトっぽいというか、そのものなものしか出てこないし。音楽も監督自身が作っているというがこちらも梶浦由記っぽいというかね…酷い表現になるが子供のごっこ遊びみたいなノリにしか見えず感情が湧いてこなかった。そこは、この作品を100人が見たら1000人がでしょうねって答えるのが劇中で用いられているからだ。サンプリングが悪いわけではないが似たものがただ羅列しているだけで血肉になっていない。

作品コンセプトについても不幸に対して敏感になっている現代社会において、不幸や過去の傷を否定せずに受け入れ、いまある幸せに気づくきっかけになればという願いを込めて制作された。と映画ドットコムには書かれているが、それは伝わってきた。なぜかって?それを全部セリフで語るからだ。描写やアニメーションという部分に置き換えて伝えるのではなくセリフでだ。それはコンセプトであってセリフにしても良いけど。そこを映像やアニメを通したり何かを乗せて描写をしてくれよと思った。この作品はアニメである必要がない。実写でやれば済む話なのだ。それをなぜアニメでやるのか?やりたいのかが見えてこなかったし。俺には見つけられなかった。むしろ、後頭部ばかりを映して会話のみで続いていく作品はアニメに向き合っていないとすら感じてしまった。これは技術や予算ではなく姿勢の問題のように思う。
ストーリーについてもよく言えば普遍的ともいえるが、1億回は見たような内容。おっさんが実家に帰ると母親の小言がうるさいから母親の記憶を消したら何に寂しさを感じているかは分からないけど寂しいってなって消したい過去を経験した自分も大切な自分だよ。うん、せやな…としか言いようがないし。このおっさんのエピソードも絵にかいたとってつけたような話だったし。唐突過ぎたので構成もうまくない。
これが自主制作で、それこそ大学の文化祭で上映されるような作品であるのであれば文句もないがお金を貰って鑑賞するという一端の商業アニメ映画なのだ。『ただいまを返す旅』も『鬼滅の刃』も同じ上映料金を取っているのだ。
自分にとって生涯、ワースト作品ってなるなら、もっと感情を揺さぶられるような作品なのかと思っていた。怒りだったり嫌悪感だったり。でも、実際は虚無感に覆われる作品だったのは意外だった。今までもnot for meな作品はいくらでもあったけど何も感じないような作品は初めてだ。

これが虚無という感覚なのか…みたいな『BLEACH』の逆ウルキオラみたいな風になったw

つまらないにすら至らない、届かない作品。この一言に尽きるかな…

一番、面白かったのは作品よりも上映後の監督によるトークイベントだった。

監督は登壇すると挨拶もなく、いきなり「好きな作品のエンドロールに名前がない」と喋り始める。高校の時に『千と千尋の神隠し』鑑賞した際にエンドロールに自分の名前がクレジットされていないのを不思議に思ったという。こんなに人を感動させる作品に自分が参加できていないことに疑問を感じたそうだ。その後、大学生の時には『秒速5センチメートル』を見て同じように、なぜエンドロールに自分の名前がないのかと感じて、アニメを作ろうと思って大学の仲間とアニメを作ったそうです(今回の作品ではない)それから音楽理論を学び、小説を読んで物語の作り方を学びましたと…5分ほど自分語りをして、ようやく監督自身が名を名乗り、観客へ挨拶をするという形式でトークイベントがスタートした(アニメは学ばんかったんかい!ってツッコみたかったがw)

映画は無味無臭無色透明で色のない作品だったけど、監督のトークはクセが凄いぞとなりました。イベント後半には質疑応答タイムもありましたが劇場は学校の教室ほどの規模だからマイク無くてもいけるだろって感じなのに挙手して質疑するのではなく入場者特典で配られたポストカードのQRコードを読み取り、マシュマロ(SNS型の質問箱)を通して質問を送るという斬新さ。そこで俺は監督が何に重きを置いているかをマシュマロを通じて質問をした。監督、脚本、音楽、演出、アニメーターの1つのポジションに絞るとしたら何に絞りますか?と聞いてみると絞れないですと回答してくれた。他のマシュマロでは「泣きました感動しました」と送っている方もいて、同じ作品を同じタイミングで同じ空間で鑑賞しても、こうも感想が違うって言うのは映画としての面白いところだなと思う。そういう意味では自分にとってはワーストであっても誰かにとってはベストなんて往々にしてあることだし。それが作品の面白い所だとも思っているのを改めて確認できたのは良かった体験だったように思う。他には声優にVtuberを起用したのにも意味はないと回答していて、こだわりを披露する場だろう作品やトークイベントでそこがなかった。こだわりの中から滲み出てくるくるモノこそ「個性」だと思っているので、そうしたのが感じられなかったので、このひとは映画というのを作りたいなという意識はあるんだとは思うがクリエイターと言うよりもプロデューサーとか制作向きなのでは?と思った。

スコアが1.0以下が付けられないので1.0としているが実際の評価は0.1だ。作品を完成させて公開させたということで0.1という評価になる。
5.0
心に染みる映画でした。
ストーリーはもちろん、細かな描写がとても良く。
水彩の背景と心情がリンクしていて没入感を高めていたように感じました。
ネタバレなしだとあまり多くを語ることはできませんが、ぜひ見に行って欲しいです!