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男と女のののののレビュー・感想・評価

男と女(1966年製作の映画)
4.4
美しくアンニュイな映像と音楽で紡がれる男女の物語。
基本的には雨模様で、モノクロやセピアのフィルムも交えているのはまるで2人の心の中を写しているみたい。実際は予算の都合らしいけど心地良くて素敵な演出になってます。そんな中でアンヌの過去は華やかに彩られ、ロマンティックな夫婦の絆の強さを歌や言葉だけではなく、色彩からも感じることができました。
アンヌの元へレーシングカーを飛ばすスピード感、彼女を思いテンポアップするBGM、そして「前の旦那はイカれていたに違いない」と混乱する。全編を通して人物描写と心理描写がとても丁寧だからこそ、ラストシーンに心を揺さぶられました。
犬とジャコメッティの話に込められた価値観が好き。
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