ユキ

男と女のユキのレビュー・感想・評価

男と女(1966年製作の映画)
5.0
いろあせない


もうじき大人3年目を迎えようとしているわたしにこの映画は敷居が高いのかも、と躊躇していたけれど、あぁ、好き!たまらない、この、柔らかなロマンス、好き!
たっぷりの泡が浮いたカプチーノをカチカチとスプーンで混ぜてるような、心地よさに浸る。香りを楽しんでから、カップを持ち上げるまでのあのひととき。
足りないようで、充分すぎる中身の詰まった台詞。
ステップを踏むようなボサノヴァ。
淡くピンクにも見えるセピア。
どの角度を取っても美しさしかない。


歳を取っても変わらないものって何があるかと考えると、妻とか夫とか、未亡人とかいくらその人の肩書きが変わっても、「男と女」であることは不変。
いくつになっても男と女。
ロマンスは若者だけのものではないよね。
人生のあらゆる経験を武器に替えて、いい女であり続けたいと思わせてくれる。
胸の片隅でいつも寄り添っていてほしい1本。
ユキ

ユキ