mar88

男と女のmar88のレビュー・感想・評価

男と女(1966年製作の映画)
4.8
会社で雨足が弱まるのを少し待っていたけれど、そんな気配は微塵もなくて、雨宿りがてら久しぶりのお店へ。
そのお店のワインリストは小説みたいだったり、くすっと笑ってしまう書き出しだったり。
カウンターにある本棚に並ぶ本(一部)は、内田百聞、町田康、ビートルズ詩集、世界旅行記、中島らもetc…
興味をそそられるものばかり。

オーナーの「最近、何か面白い映画はみましたか?」と聞いてくれる数少ないお店で、どんな映画のタイトルを言っても、「知らないなぁ」「わからないなぁ」が返って来ないすごいオーナー。
しかも結構毒舌。

そんなお話をしていたら、オーナーの奥様がいらっしゃって、またしばらく映画と芸術祭のお話を。
そうこうしているうちに、お店にお客様が次々と。

お休みだった奥様もエプロンをつけてお仕事を始める。
「〇〇〇さん(奥様の名前)、〇〇取って」
「〇〇〇くん(オーナーの名前)、これはこれでいいの?」

という会話が漏れ聞こえてくる。

わたし、このお二人に会話が本当に好きで。

もう少し聞いていたかったけれど混んで来たので、帰路へ。

帰ってすぐに眠れる気がしなかったので、この映画を鑑賞。
前置きだいぶ長いですが、とても美しい映画ですね。

家に帰ったら、直ぐにコンタクト外して眼鏡になりたいし、部屋着に着替えたいけれど、さっきのお店のように居心地は良いけれど背筋がピンと伸ばして緊張感も良いなぁ。と強く思う映画かな。

にしても、天気予報を見ずに家を出る癖を辞めたい。
おかげで白パンを着たわたしは帰るやいなや、手洗いするハメに。

父が職業柄(趣味柄?)天気と風向きが石原良純並みにとても詳しく、運転も好きなので道も詳しい。そう、地図が読める男です。


小さい頃からわたしは、天気はニュースではなく、父から教えてもらった。天候と道順。
なので、天気に詳しい人と道に詳しい人と地図を見れる人は尊敬するし、好きだ。

モノクロ、カラーだけかと思ったら、セピア(?)もある?

後半のこの三色の使い分けはかっこよすぎると思います。
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