NoriD

男と女のNoriDのレビュー・感想・評価

男と女(1966年製作の映画)
4.2
美しい…人間の酸いも甘いも経験した2人の愛の詩。
スタントマンの夫と夢のような日々を味わいながらも、仕事中に亡くなった主人を思って生きる女。レーサーとして生活し、妻ともうまくいっていたが、レース中の事故で情緒不安定になった妻が自殺してしまった男。二人は週末に、寄宿学校へ預けた子供に会いに行くことが生きがいであった。そんな中、出会った二人は徐々に惹かれていく。しかし、アンヌは過去の最愛の人の存在が頭から離れず…ジャズやヴォサノヴァが映画を彩る。ラジオや雨、車の音までもが計算しつくされたように二人の距離、ムードを演出する構成力は抜群。何よりも、アヌーク・エーメの美貌が完璧。あんな電報が打てるなんて、なんて勇気だ。とユーモアもにじませる本作は、今まで見た映画のなかでも燦然と輝く傑作だった。
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