あろわ

運命の女のあろわのレビュー・感想・評価

運命の女(2002年製作の映画)
4.3
コニーはニューヨーク郊外に暮らす専業主婦。会社を経営する夫エドワードと息子のチャーリーと3人で、平凡だが幸せな生活を送っていた。ある風の強い日、チャーリーの誕生日プレゼントを買うためマンハッタンへ出掛けたコニーは大量の本を抱えた青年ポールとぶつかり、消毒をするため彼の部屋にあがることに…

原題"UNFAITHFUL"は、"不貞な"という意味。タイトル通りの映画です。邦題と内容をくみあわせるとチープな不倫映画っぽいけど、私的には前半の不貞と後半のサスペンスの具合がちょうどよく、ダイアン・レインとリチャード・ギアも素晴らしくてみいってしまった。



〜以下ネタバレ含みます〜〜〜


コニーがどんどん溺れていく様(帰りの電車での回想シーンや喫茶店での友だちを騙しながらの逢引、他の女といるのをみて湧き上がる怒り)、大切な家族をおもっての葛藤。エドワードの、気になっていた妻の様子の変化の原因を知ったときの苦悩、逢引の現場を訪れて知る妻の本気度に目が眩む様。
あの日強い風がふいていなかったら。ポールが持つ本の数が少なくて前が見えていたら。タクシーがすぐ捕まっていたら。コニーがポールに渡したプレゼントが違うものだったら。
警察署の前の信号が赤から青、そして赤へ。動けない2人の車が、後悔を漂わせ、苦しくなる。
あろわ

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