山穂

ロゼッタの山穂のレビュー・感想・評価

ロゼッタ(1999年製作の映画)
3.5
まっとうな生活ってなんだろう。お母さんもロゼッタもリケも、生きるためには捨てなければいけないこともあるし、結局自分の人生をどうにかすることしかできない。世間一般的に悪とされていることでも、それなりの犠牲を払う代わりに生を獲得している人たちを目の前にしたら、否定的になるのは難しい気がする。幸い恵まれてる環境にいると中々身をもって生を感じることはできないけど、ロゼッタと同じ境遇にいれば自分も精一杯生きようとするはず。仕事があることも、仕事があるのに怠惰なのも、その日暮らしな生活をする必要がないのも、選択肢があるということが自由を代弁しているんだな。
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