ロゼッタの作品情報・感想・評価

「ロゼッタ」に投稿された感想・評価

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母親と二人で暮らすロゼッタ(エミリー・ドゥケンヌ)
仕事では訳も分からず急にクビを言い渡されます
ロゼッタの服装はいつも同じだし動きも忙しない
顔の表情も笑顔もなく
ただ生きていくだけの毎日が描かれていました

撮影方法は固定式ではなく手ブレやアップよりに撮られているのも特徴の1つ
表情を読み取れるようにしてるのもあるけど、ロゼッタの行き詰まった臨場感を伝えるのもありそうだと勝手に思ってます
視野を狭くするのは余裕の無さが通じると考えてるからです

あと男性との対応でのことです
ロゼッタが彼にしてることは人の行いとして悪い
ただ状況だけに悪いだけでは言い切れないという、この監督達によって考えさせられるのも本作にはあります

大分後になって気付いたのがオリヴィエ・グルメさん
名前は知らなかったし顔も分からないなぁと
でもふと、あれ?『息子のまなざし』にいてた人じゃないかと確かめるとやはりその人でした
同じ監督ってのもヒントとなってます

【オリヴィエ・グルメ】
「息子のまなざし」に出演。息子を亡くした父親役
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エミリー・ドゥケンヌ🔴ロゼッタ
ファブリッツィオ・ロンギーヌ♠リケ(ワッフル販売)
アンヌ・イェルノー🔴ロゼッタの母親(お酒がやめられない)
オリヴィエ・グルメ♠ワッフル屋さんの社長
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📍エンドロール中は曲が流れない
📍DVDの特典映像には来日したエミリー・ドゥケンヌが試写会にも来て挨拶・質問応答

1回目
淡々とした雰囲気とかストーリーも好きだったけど、もう少しだけ、気付かないように味付けがあると見易いきがした
netfilms

netfilmsの感想・評価

4.1
 映画は冒頭、いままさに職を失わんとする主人公の姿がリアリティを持って描かれる。彼女は彼女なりに一生懸命働いたが、雇用側は容赦なく解雇を言い渡す。その一方的な文言に暴走した主人公は、あらゆる部屋のドアというドアを勢い良く締めていく。労働者が雇用側とどれだけ口論になろうが、決まったことは大抵覆すことは出来ないが、それにしてもこの主人公は雇用側を説得する賢い説得の仕方を知らない。主人公の怒りはただドアを締めるだけに留まり、まったく要領を得ない。彼女の家はキャンプ場のトレーラーハウスで、アルコール中毒の母親と2人で暮らしている。一応路上生活は避けられているものの、その生活は楽ではなく、アルコール中毒の母親は、娘が働いている間に男を連れ込んでいる。絵に描いたような底辺の暮らしぶりであるが、彼女にはより高度な仕事に就くような技能も学もない。だからこそ底辺の仕事を奪い合うし、日々の仕事を得ることで手一杯でその先のビジョンがない。トレーラーハウスの近くにあるいつも立ち寄るワッフルスタンドで、偶然新顔の店員リケ(ファブリツィオ・ロンギオーヌ)と知り合った主人公は彼に色々と親切にされるが、その気持ちに対して素直に応えることが出来ない。

 中盤の沼で溺れかけたリケに主人公が手を差し伸べない様子は、その前の母親との取っ組み合いから沼に突き飛ばされた場面と呼応する。映画は決してこの主人公の生い立ちや恋愛観すらも明らかにしようとしないが彼女の行動と僅かな言葉の残酷さが逆に彼女の生い立ちの過酷さを物語る。『ロゼッタ』が当時のヨーロッパ映画に与えた影響はあまりにも大きい。社会の底辺に生きる労働者や移民の生きるための切実さをそのまま物語の中心に据える真の強さ。非商業俳優を起用し、ドラマチックな展開を極力排した脚本、現実音だけで音楽のない物語、その中でも最も異様だったのは、登場人物に対するカメラのあまりにも近過ぎる距離である。極端に言えばカメラは映画の冒頭からラストまで主人公に張り付き、その身振り・行動全てにへばりつく。時に息苦しいほどの被写体との距離で彼女に肉薄しながら、ぶつかりかねない緊張感を放っている。この映画の主人公が異様なのは、「仕事ないですか?」以外の言葉をほとんど発しないのである。普通の10代のヒロインならば、友達との会話に自然と性格が滲み出るものだが、今作においてロゼッタには友達はおろか、兄弟や親戚や仲の良い同僚すらも出てこない。彼女の母親とキャンプ場のオーナー、ワッフルスタンドのオーナーとリケが僅かに出てくるのみで、彼女の退屈な毎日はこれらのシンプルな人物たちとの会話の中でしか進んで行かない。
MRO

MROの感想・評価

4.0
優しさで飯は食い続けられないし、それに甘えることがまともな生活じゃない そんな気持ちがあったのかなと感じた。
映画なのにドキュメンタリーを見ている気分になる映像。終わり方が綺麗でないところが現実みあって好きです。
同居中のフランス人のオタクから勧められて観た。貧乏。とにかく貧乏で悲しい映画でした。パロムドール取ってるみたいだけど、カンヌでヨーロッパのセレブが貧乏人の映画を絶賛する様は、映画以上に悲しい。。知らない良い映画はまだまだあるなあ〜
mako

makoの感想・評価

3.8
《2018#165》

8/1〜5まで実家へ帰省してて映画を観れず😓映画を観たいのに観れない環境は辛い😅

キャンプ場のトレーラーハウスで母親と二人暮らしのロゼッタ。
母親はアルコール依存症で男にだらしない。ロゼッタがある日突然工場をクビになる所から始まる。

職場をクビになり必死で仕事を探すが中々見つからない。母親はアルコール依存症で頼りならない。
ロゼッタの必死ぶりが観ていて辛くなりました。なんでもいいから兎に角働きたい。この生活から抜け出したい想いが痛いほど伝わってくる。

終盤、なりふり構わず仕事をものにしようとするのを観て、これはどうなのと思うがロゼッタからしたらこうでもしないとやっていけないのかもと思った。

手持ちカメラで撮っているため、ドキュメンタリーかと思うほどリアルっぽかった。
台詞は少なく、劇中に音楽もなかったような。

ラスト、ロゼッタは何を思ったのだろうか。良心の呵責だったのか。
観客に委ねる終わり方でした。


昨夜、山陽道上りで事故がありました。高速で帰っていて事故情報で通行止めになっていたから防府西で降りればいいものを夫が甘い考えでそのまま突っ走ってしまった為、約3時間程停まったままに。
男性は立ちションできるけど女性は出来ないからそれが一番辛かった😭
我慢できてよかった笑
emily

emilyの感想・評価

4.3
酒浸りの母とキャンプ場のトレーラーで暮らすロゼッタ。突如勤めてた工場を解雇され窮地に追い込まれる。古着を売るが大したお金にはならず、なかなか仕事が見つからないなか謎の腹痛を抱えている。ワッフル店でリケと出会い、仕事を手に入れるが、また解雇され。。

手持ちカメラがぴったり寄り添い、息遣いまで聞こえる、リアルを追求した 緊迫感のあるカメラワークが、隙間なくロゼッタの世界を映し出す。彼女から見る母親の姿。わずかなお酒と食事のため男を家に招く、どうしようもない母。しかしロゼッタが頑張るモチベーションで、守るために断固とした態度で現実に立ち向かう。弱音は吐かない、誰にも頼らない。張り詰めた糸は苦しく観客にもしっかり乗りかかってくる。

生きるためにはたべなくてはいけない。食べるためにはお金がいる。だから仕事を探す。その目標は一瞬も揺るがない。自分と対話し認識し、この道しかないことを自分に言い聞かせる。まっとうな生活だけが自分を救う。自分の中の疑念を消し去り、その道だけを信じることで、自分を保つ。細い細いか細い糸。心の苦しみは腹痛に現れ、激しく行き交う車に飛び込み横断する姿に心理と交差する。

強い信念のためには邪魔者は排除する。歪んだ正義感は加速し、身近な人を陥れ、目標達成だけの一本道しか彼女にはない。不器用で、率直で、どこまでもピュア。つい声をかけてしまいたくなる。つい抱きしめたくなる。頑張らなくていいんだよ。辛い時は頼っていいんだよ。と。。届かない声は観客もには跳ね返ってくる。ロゼッタは私であなたで、やさしくやさしく観客の心に響き渡る。
Miwa

Miwaの感想・評価

3.2
生きていくって過酷だ
自分に良くしてくれる人への裏切りには唖然とするけど それまでのロゼッタの「まともな暮らし」への渇望を見ているから 嫌悪感よりも不憫に思わずにはいられなかった
初めてダルネンヌの作品観たのはこれだった。

冒頭の手持ちカメラの映像に酔ってしまう感じだったが、ゆらゆらして、観にくいけど、表情をそうやって撮る必要があったんだろうなということは、彼らのその後の作品を見てわかった気がする。

ベルギーのケン・ローチ と勝手に思ってる
おぉ…これはパルムドール賞っぽい…
私の心はえぐられた、、、
ざらついた映像の中で広げられるのは、ざらつくなんてレベルじゃないほどの世界。

新宿ゴールデン街にある映画BARの店長さんが「1番好きな映画」って言っていたので鑑賞したのだが、社会の底辺でもがき苦しみそれでも前を進もうとする姿がなんとも辛かった。とても悲しい。
絶望の中にある希望を掴もうと必死なロゼッタ。
そんな彼女を手持ちカメラが移すんだけど、この撮り方もめちゃめちゃ良かった。
ドキュメンタリーを観ているような気分になる。


ここからネタバレ
ここからネタバレ
ここからネタバレ




私は「暗闇で一筋の光が見える。でもそれが今後救いになるのかはわからない。」っていう曖昧な終わり方が好きなんだけれど、まさに今作はそれだった。
ロゼッタが今後笑顔になる時が来ますように。
神様、どうか彼女が安心して笑える日を与えてください。
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