美しさとは、さまざまな社会的な尺度からは基本的に外れた場所に存在することを、1人の少女の姿を通して、鮮やかに描き出していたように思う。
またそれゆえに、美しさに近づこうとしても、社会的なまなざしは…
ロゼッタはいつも急かされるようにカッカッと早歩きで、ぶっきらぼうに自分を脅かしそうな存在に対して怒りまくっている。
けれど口数少なく誰に助けを求める訳でもなく、手が差し伸べられたと思いきや結果的に自…
この作品をきっかけにして未成年者の労働環境改善に向けた法整備がなされてそれはロゼッタ法などと呼ばれたという。
しかしそんな付け焼刃の法律をいくら作ろうとも根本的な解決には程遠い。資本主義社会はもはや…
泥を舐めるような生活とはまさにこの事。常に何かから逃げながら、立ち向かわなければならない。真っ当な生活を送りたい、その強い気持ちが痛くも美しい。
ロゼッタに、気軽に頑張れ、何とかなるよなんて言え…
鬱映画が好きで探してまで見るのだが、毒親とその子供っていうパターンだと子供は悪くないけど逃げ場も無く…というのが描かれる事が多くて、自分がもしこんな環境で育ったらと思うと確かに鬱々としてくる。
さ…
これからどうやって生きていけばいいのか、それをしっかり考えたり、誰かと話し合えると、きっと一番良いのに、ロゼッタは正反対に、いつも早足で町を歩き、言葉をほとんど発さない。過去に想いを馳せる余裕も、未…
>>続きを読む重かった。。気圧の変化で頭痛のする日にみる映画では無かった。ロゼッタが必死で生きていく姿が本当に辛い。最近観たアニエス・ヴァルダの『冬の旅』を想起させるけど、それよりももっとシンドい。
始めてダルデ…