Tatsu

ビッグ・リボウスキのTatsuのレビュー・感想・評価

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)
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数年ぶりに。多分10回以上は見てるけど、相変わらずめっちゃ笑えたしめっちゃ泣けたよ。変わってなさすぎるな自分。学生時代を反戦運動とマリファナに費やし(シアトルセブンにいたと言及あり)、数年間音楽業界にいて、今に至る。60年代後半から70年代のカウンターカルチャー、ヒッピームーブメントの生き霊としてデュードはLAの街を彷徨う。脚本を書くとき、映画の中で映さない部分も、そのキャラクターの人生を設定してる人って、結構脚本家にいると思うけど、今作は映画の中で、脇に至るまで、普通の映画では語られないほどに、その人の人生が詳細にある。それがこの奇妙なLAの珍事に集結しているのが、なんて奇怪で感動的なんだっていう。車の中から窓閉まってるの忘れて外にマリファナ捨てようとして慌てるところとか、引いて開けるドアだということ忘れて、中につっかえ仕掛けちゃう感じとか、めちゃ笑えるし、人生の小さいミスにイライラしてばかりの自分にとっては、デュードほどの心の余裕が必要とも。そういう意味では心の指針になってる。
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