やま

秋立ちぬのやまのレビュー・感想・評価

秋立ちぬ(1960年製作の映画)
4.3
超傑作。
成瀬巳喜男はやはり最高な映画監督だと思う。

少年は一人取り残される。けれどもその右手には希望を掴んでいるように思える。
カブトムシの失踪=母がいなくなること
であるのならば
この後再会できるんじゃないだろうか。そう思えてならない。


現実的にはリンクする出来事ではないと思うけど、映画だからあり得ると思う。


対比により少年を田舎っぺに演出している。
横断歩道のシーン好きすぎるズラ。
ズラなんていう方言あるんだなぁとかも思う。
海も象徴的な存在になっている。
成瀬巳喜男は、モノに心情を宿す演出をする監督。


バイクのシーンも最高。
モノクロで映し出される都会になっていく町にエドワードヤンを思い出させられた。

トリュフォーより希望を感じる。
そういうこと。
やま

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