えりみ

勇者たちの戦場のえりみのレビュー・感想・評価

勇者たちの戦場(2006年製作の映画)
4.1
ドンパチのない戦争映画。
イラクに従軍して帰国した兵士達の苦悩を描く群像ドラマ。
戦場で多く若者の死に直面した軍医、
爆弾で片腕を失った女性兵士(ジェシカ・ビール)、
敵兵を間違って民間女性を誤射した兵士(50セント)、
自らも負傷し親友の戦死に直面した兵士。

過酷な戦場を離れて待ち焦がれた故郷に帰ってきても彼らの心に平安は訪れない、ってところが辛い。
役者さんたちもみんなよかった。他の映画ではアクションもこなすカッコ美人なジェシカ・ビールが予想以上のハマり役。この人ちゃんと演技できる女優さんやったんや。

やっぱりアメリカが作る映画だけあって「兵士達がこんなに苦しんでまで復興のために戦ってるんだからイラク侵攻をそんなに非難しないで!」なメッセージが最後の方になると強くなってくるのが玉にキズ。
アメリカ版の映画のポスター見ると、いかにもって感じ。
えりみ

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