イラク帰還兵の苦悩を描く06年のアメリカ映画。
全然知らない映画だったがなんと主演はサミュエル・L・ジャクソン。
冒頭いきなりイラクででの戦闘シーン。しかしこの映画の本題は戦闘そのものではなくて、そこで傷ついた彼らがいかにアメリカに帰ってから苦しんでいるか。アルコール、不眠、社会への不適応など、目を覆いたくなるほどの悲惨さだ。実際にこういう人が今たくさんアメリカにいると思うと胸がつまる。
PTSDの治療としてカウンセリングで自ら語るというものがあるが、この映画を見ると語ることによってよくなるのではなくて、語れることによって(それを受け入れる人が身近にいることによって)よくなっていくのではないかと感じた。
こういう映画がすぐつくられるところにアメリカの懐の深さを感じる。