勝沼悠さんの映画レビュー・感想・評価

勝沼悠

勝沼悠

ホット・シート(2022年製作の映画)

2.7

 司法取引をした元ハッカーが職場で座った椅子に爆弾を仕掛けられ、ハッキングを強要される。

 最近めっきり低予算映画にしか出なくなったメル・ギブソンだが、この映画はなかなかに良い。椅子から動けないとい
>>続きを読む

ヴォイジャー(2021年製作の映画)

2.4

 86年かかるはるか遠くの星へ行く為に宇宙船に乗せられた子ども達。10年後、彼らは毎日飲んでいる青い液体に感情を抑える効果があることを知り。。。

 設定は悪くないのだが、ストーリーにひねりがない。感
>>続きを読む

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

2.4

 理想の家族を配信する母の元で従順に暮らしていた娘はある日森で卵を拾う。。。

 卵から鳥の化け物が生まれたと思ったら、それがやがて自分と同じ姿になるという精神分析的な見方ができる映画。ある種の拒食症
>>続きを読む

奇跡のリンゴ(2013年製作の映画)

1.8

 無農薬でりんごを育てる方法を開発した実話の書籍を映画化。

 すごく単調で見てられなくなってしまった。これを何かに取りつかれた一途な狂気として描く方法もあったと思うのだが、そういう感じでもない。
 
>>続きを読む

もっともあぶない刑事(1989年製作の映画)

2.7

 あぶない刑事の当時の最終作。

 今見るとこんなにゆるいコメディタッチだったっけ?と戸惑う。全体的な雰囲気がバブルのあの頃の空気がすごく出ている。
 あくまでドラマのファンアイテムな位置づけなので、
>>続きを読む

映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

2.7

 ドラえもんとのび太達は空に浮かぶ理想のユートピアを見つけるが、そこには秘密があった。。。

 ベタながらちゃんとつくってあって子どもが安心して見れるドラえもん映画。のび太の精神年齢が高くて違和感ある
>>続きを読む

放送不可能(2023年製作の映画)

1.2

 田原総一朗と小泉純一郎元総理が対談。

 この二人の対談なのに原発廃止一個の話しかしないというもったいなさ。しかも対談として何の対立軸もなく、新しい情報もないので、全くのムダな時間だった。
 これは
>>続きを読む

土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

3.3

 水上勉の『土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―』を元にしたドラマ映画。長野の山奥に住む小説家の1年を描く。

 四季折々の山や畑から採ったものを食べる。なるほど、確かにそれは土を食べてるかのようだ。採
>>続きを読む

劇場版 にゃん旅鉄道(2022年製作の映画)

2.4

 会津鉄道の芦ノ牧温泉駅の猫駅長達の半ドキュメンタリー。

 最初と最後にアニメを入れて、歴代の猫駅長達の物語として演出。長過ぎず本編の邪魔にはならない。
 猫達の様子だけでなく、ドローンによると思わ
>>続きを読む

PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.9

 妻を亡くし世捨て人となってブタとトリュフを探していた元コック。大事にしていたブタを何者かに奪われた彼はブタを探しに町に出る。。。

 ブタを救う為に元コックが無双する話かと思ってたら全然違った。
 
>>続きを読む

マーベラス(2021年製作の映画)

2.2

 90年代のベトナムで殺し屋に拾われて育った少女は立派な殺し屋に成長。父親代わりの殺し屋が殺された復讐の為に彼女は再びベトナムへ。

 主演のマギー・Qと渋いベテラン俳優二人で魅せる映画。決して悪い映
>>続きを読む

アクセル・フォール(2021年製作の映画)

1.7

 エレベーターに閉じ込められた女性。エレベーターは何者かの手によって自由に落下させられる。

 脱出系の映画と見せかけて、主人公が超能力に目覚めることで解決という何ともチグハグな映画。しかもエレベータ
>>続きを読む

カンフースタントマン 龍虎武師(2021年製作の映画)

3.8

 香港映画のスタントマン達の証言からその歴史を振り返る。

 香港アクションの始まりは本土から逃れてきた京劇界だったとは驚いた。そこにブルース・リーという革命者が現れ、彼の死後も業界は成長し円熟期を迎
>>続きを読む

日本統一外伝~山崎一門9~(2022年製作の映画)

2.8

 日本統一外伝。今回は怪談話?

 怪談にかこつけたコメディものと思わせて、後半は正義の任侠話へ。各キャラクターの魅力が出ていてファンアイテムとしては悪くない。
 しかし、山崎一門って外伝では完全に正
>>続きを読む

ザ・ガーディアン(2021年製作の映画)

1.7

 崩壊寸前の家族の家にある物を奪おうと強盗団が入る。捕らわれた家族を救うべく戦うのは住み込みの庭師だった。

 主演のロバート・ブロンジーはチャールズ・ブロンソンのそっくりさん俳優。確かに存在感は抜群
>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

2.4

 ファンタスティック・ビースト第三弾。
 ダンブルドアに率いられたスキャマンダー達は悪の魔術師グリンデルバルドと対決する。

 ジョニーデップが出られなくなり、エズラ・ミラーもやらかしてしまった作品。
>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

2.4

 虐待されていた長年の友人マリコの自殺を知ったシノイは家族から遺骨を奪って逃げる。

 疾走感がメインの映画。そういった点で、永野芽郁はすごぶるいい。
 ただ、映画全体にそこまでの勢いはないかなぁ。。
>>続きを読む

華麗なる賭け(1968年製作の映画)

2.4

 富豪がスリルを求めて銀行強盗を指示し雇われた男達が実行。保険屋の調査員の美女はこの富豪が怪しいと彼に近づくが。。。

 これはスティーブ・マックイーンとフェイ・ダナウェイというとてつもないスターがい
>>続きを読む

オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁(2019年製作の映画)

1.8

 エベレストの救助隊が中国インド間の平和を巡る陰謀に巻き込まれる。

 山岳アクションなのだが、その要と言えるCGが致命的にしょぼい。すごく不自然に見える。大作感のある作品としてつくっていてこれは致命
>>続きを読む

大河への道(2022年製作の映画)

3.4

 伊能忠敬を大河ドラマにしようと大物脚本家を口説く市役所職員。脚本家は伊能の地図に心を動かされるが、伊能が地図の完成を前に亡くなっていることに気づき。。。

 途中から伊能忠敬の死を隠して地図を完成さ
>>続きを読む

スピリットウォーカー(2020年製作の映画)

2.3

 記憶なく倒れていた男。彼は自分が一定の時間で別人の体に魂が入って体を移り変わっていくことに気づく。

 麻薬の副作用で魂が他人の体に移動できるっていくら何でもちょっと無理があり過ぎる気がする。他人の
>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.3

 犯罪都市第二弾。ベトナムで凶悪犯罪を繰り返す韓国人と型破りな韓国警察官が激突する。

 前作よりちょっとコメディっぽくなってる気がする。犯人を怪力でブンブン相手を振り回すドンソク兄貴の刑事が凶悪な犯
>>続きを読む

オカルトの森へようこそ THE MOVIE(2022年製作の映画)

3.6

 投稿されたビデオを取材にいった心霊映画スタッフ達がとんでもないことに巻き込まれる。。。

 コワすぎ系の白石監督作品をポップにした感じ。豪華キャスト&今までの白石作品キャストは悪くないのだが、ポップ
>>続きを読む

イップ・マン 立志(2021年製作の映画)

2.4

 イップマンの若き日を描く。

 本家イップマンシリーズの大ヒット後たくさん出てるイップマンものだが、外伝のZ以外は微妙なものばかり。
 この作品も決して悪いわけではなく、イップマンらしさは一通り揃っ
>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.3

 インディージョーンズ最終作。
 69年、年老いたインディはかつて戦争中に手に入れたアルキメデスのダイヤルを巡る戦いに巻き込まれる。。。

 クリスタルスカルよりはまともか。シャイア・ラブーフが演じて
>>続きを読む

妖怪の孫(2023年製作の映画)

1.5

 安倍晋三暗殺後に改めて安倍政権の問題点を追う。

 内容は特に問題はないと思う。しかし、この映画のメッセージがこの内容の様なことを知らない人に届くだろうか? この映画は届けたいと言っている相手と実際
>>続きを読む

アンダー・ウォー~地下道爆破計画~/アンダー・ウォー 史上最大の地下爆破作戦(2021年製作の映画)

2.4

 第一次大戦時に爆弾を仕掛ける為に地下トンネルを掘ったイギリスの鉱山労働者達の実話を描く。

 今となっては戦争に軍人以外の専門職が多く入るのは当たり前だと思うが、当時は鉱山労働者という穴掘りの専門家
>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.9

 ふわふわ女子殺し屋コンビ映画第二弾。
 二人を殺してバイトから正規採用に昇格を目指す若者殺し屋コンビが迫る。

 前作の流れと雰囲気そのまま。ふわふわ女子コンビにこっちも社会を舐めてるようなふわふ若
>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.4

 スパイダーバース続編。マイルスやグエンは様々なスパイダーマンを集めて活動するミゲルと出会うが。。。

 摩訶不思議なアニメの世界は健在。今回はCGもどきやレゴまである。疾走感の表現も良い。
 様々な
>>続きを読む

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.5

 ワイスピ10作目。
 10年前、金庫ゴロンゴロンで敗れた男の息子がドム一味に復讐を仕掛ける。

 思えば今のワイスピの大成功は10年前の金庫ゴロンゴロンから始まったと思う(メガマックス?)。ただのカ
>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

3.9

 ソウル発ホノルル行の旅客機がウィルスによるバイオテロに襲われる。

 明らかにコロナ禍を意識してると思うのだが、ひょっとして未だに多くの人が屋内でマスクをしている(してなくても持ってる)のって日本人
>>続きを読む

ゾンビ・サステナブル(2021年製作の映画)

3.8

 ゾンビマックスまさかの続編!

 もうストーリーとか完全に忘れてたが、勢いは前作からあまり衰えず。
 石油がエネルギーにならなくなった代わりにゾンビの吐く息がエネルギーになるという設定は奇抜ながら、
>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.2

 突然の事故で妻を亡くした小説家は同じく妻を亡くした妻の友人家族と知り合う。

 軽薄なモックンに相対するのが竹原ピストルというのは良い。
 子どもがいる家族と交流したから人間性を取り戻したなんて話だ
>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.7

 人類とAIの戦争を終わらせる鍵となるAIを探す作戦に巻き込まれた男は少女の姿をしたAIと出会う。

 AIと人間にはっきりした線引きが見えず、二つがごっちゃになった世界。AIと人類の戦争ではなく、A
>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

2.8

 先の戦いで死んだはずのネオは再びマトリックスの世界に囚われていた。自分を取り戻したネオはトリニティ奪還を試みる。

 前シリーズの戦いが全く意味のなかった敗北ではなく、機械と人間の共存を生んだという
>>続きを読む

アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)

2.8

 霊能力者ウォーレン夫妻の家に保管されたアナベル人形が夫妻の留守に封印を解かれてしまう。

 ウォーレン夫妻の娘とその周辺が主人公の外伝的な内容ながら、本家に遜色のない基本に忠実なつくり。決してグロの
>>続きを読む

>|