勝沼悠さんの映画レビュー・感想・評価

勝沼悠

勝沼悠

白雪姫と鏡の女王(2012年製作の映画)

4.6

 童話、白雪姫を大胆な設定で描く。

 白雪姫がかわいくてかっこいい。ジュリア・ロバーツの悪役が似合いすぎる。小人達がミゼットというのもいい。
 誰もが知ってる王子様が姫を救う物語を姫が自分の力で戦う
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白雪姫(2025年製作の映画)

2.3

 白雪姫をディズニーがリメイク。

 ポリコレし過ぎと評判のこの映画だが、見てみるとむしろポリコレが中途半端に感じた。白雪姫が毒リンゴを食べて愛する人のキスで生き返るというストーリー上、どうしても自分
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あまろっく(2024年製作の映画)

2.2

 優秀過ぎてリストラされて実家に帰ると父は20歳の女性と再婚していて、奇妙な共同生活が始まる。

 これは合わなかった。
 真面目な感動話としてつくってるのは分かるのだが、登場人物達のノリについていけ
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アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師(2024年製作の映画)

2.3

 税務署職員が詐欺士と組んで脱税をしている大物事業家を騙す。

 可もなく不可もなくといった感。ラストも悪くないが、そこまで鮮やかという感じでもない。
 韓国のドラマのリメイクということらしいが、調べ
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

2.4

 「妻は専業主婦で町から出てはいけない」などのルールがあるものの、50年代風の町で優雅な生活をする夫婦。しかし、不可解なことが起き始め、妻は町に不信を抱く。

 予想を裏切るあっと驚く展開はないが、絵
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

2.3

 合唱部の部長がヤクザの若頭にカラオケで歌を教えてほしいと頼まれる。同名マンガの映画化。

 主演の二人(と副部長)は決して悪くないのだが、どうにも入り込めなかった。緩くいきたいのか、そこにちゃんとし
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CHASE チェイス 猛追(2022年製作の映画)

2.2

 妻を実家に送り届ける途中で妻が消えた。夫は警察に頼むだけでなく自分で探し始めるが。。。

 ジェラルド・バトラー、今回はCIAとかじゃないんだと思ったが、やっぱり強くて力技で探索を進めていく。
 映
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王様のためのホログラム(2016年製作の映画)

2.3

 王様に会議用3Dホログラムを売り込みにサウジアラビアに来た男を描く。

 コメディではなく、静かな映画。あんまりピンとこなかった。
 男性版『食べて、祈って、恋をして』という印象。まぁ男だと自主的な
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サンダーボルツ*(2025年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

 エレーナらヴァルの元で仕事を請け負っていた元ヴィラン達がヴァルに処分されそうになるが、そこには謎の男ボブがいた。

 落ちこぼれヴィラン軍団が最強セントリーと対峙するという設定だったが、なるほどこう
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ライオン・キング:ムファサ(2024年製作の映画)

2.5

 『ライオンキング』前日譚。シンバの父ムファサが王になるまでを描く。

 確かに映像はすごい。もはや実写動物ドラマ。見せ方もふくめて素晴らしい。
 なのだが、ストーリーが微妙か。スカーことタカが闇落ち
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インシディアス 最後の鍵(2018年製作の映画)

2.5

 インシディアス前日譚。霊能力者エリーズは自身の過去と向き合うことに。

 決して悪い映画ではないが、インシディアスシリーズはやはり死霊館シリーズに比べるとやや見劣りする気がする。ほぼ同系統のシリーズ
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サムシング・イン・ザ・ダート(2022年製作の映画)

3.3

 ロスで隣人として知り合った二人の男が部屋でクリスタルが光って浮くのを目撃。二人はこの謎を追いながら映像作品をつくろうとする。。。

 大したことは起きないのに、二人の謎の究明はどんどんスケールアップ
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君が生きた証(2014年製作の映画)

4.9

 やり手の広告マンが大学生の息子を食事に誘ったが、息子は現れず、その時テレビに息子の大学で銃乱射事件が起きたというニュースが。
 息子を失った男は仕事を辞め自堕落な日々を送っていたが、息子が残した音楽
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ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

2.4

 墜落した宇宙船の中にいた赤子を育てた夫婦。成長した子どもは超人的なパワーと宇宙船からのメッセージを得る。

 悪のスーパーマンをジェームス・ガンがつくる。見た目はフッドっぽい。
 スーパーマンの超絶
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モアナと伝説の海2(2024年製作の映画)

2.7

 前作から3年、モアナは島々のつながりを取り戻す為に伝説の島モトゥフェトゥを目指す。

 水の表現の美しさは変わらず素晴らしい。
 ただ、ストーリーやテーマが薄い印象。ミュージカルパート多めで、その部
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アビゲイル(2024年製作の映画)

2.8

 誘拐犯が誘拐監禁した少女はヴァンパイアだった!

 狩る側が実は狩られる側だった系の話。少女バレリーナヴァンパイアの絵的なインパクトは充分。
 狩られる誘拐犯側のキャラもそこそこ立っている。終盤の展
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フォールガイ(2024年製作の映画)

2.5

 ケガで引退したスタントマンに再起の声がかかる。彼は消えた俳優を探すよう頼まれるが。。。

 もっとはっちゃけたストーリーかと思ったら、スタントマン賛歌みたいな映画だった。悪い映画ではないのだが、予告
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狎鴎亭(アックジョン)スターダム(2022年製作の映画)

2.3

 アックジョンで顔の広い男と腕の立つ美容整形外科医が組んで成り上がるが。。。

 ドンソク兄貴主演だが腕っぷしシーンは少なめ。顔の広さと出まかせで生きてきた男が成り上がる。
 コメディというほど面白く
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死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

2.8

 地震でアパート地下から死者の書が表れてしまい、アパートは地獄絵図に。。。

 オリジナルにあったコメディ要素をなくし、純粋なちょっと懐かしい感じの正統ホラーに仕上げている。前作とテイストは一緒ながら
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関心領域(2023年製作の映画)

3.3

 アウシュビッツの隣に家を建てたルドルフ・ヘス所長とその家族を描く。
 
 当たり前だが、隣に住んでいるのだから子どもでさえ全くアウシュビッツで何が起きてるのか分からない、意識がないということはない。
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八犬伝(2024年製作の映画)

2.7

 『里見八犬伝』をそれを描く滝沢馬琴と彼を訪ねる葛飾北斎を絡めて描く。

 『里見八犬伝』は分かりやすい勧善懲悪で今の映画としてはちょっと弱い。物語の作り手を合わせて描くことで、勧善懲悪の物語に込めた
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.2

 予知能力を手に入れたマダム・ウェブが悪のスパイダーマンから未来のスパイダーウーマン達を守る。

 スパイダーセンス的な予知で悪のスパイダーマンから人を守るという設定は悪くない。ただ、全編ほぼそれなの
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プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

1.7

 『くまのプーさん』が著作権の保護期間が切れてホラー映画に。。。

 ホラー映画としてはあまり見どころがないか。プーさんとピグレットの造形も雑。プーさんについてはそれがいい味を出している部分もあるが、
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.7

 雷に撃たれて現代にタイムスリップした侍が時代劇の斬られ役になる。

 こういう映画だったのか。
 中盤くらいまでは、時代劇賛歌の映画なのかな、これがそんな面白いかと懐疑的に見ていた。
 だが、気がつ
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

2.7

 『アフターライフ』から2年。スペングラー一家はニューヨークでゴーストバスターズをしていたが、何もかも凍らせる最強のゴーストが現れる。

 80年代の初期のゴーストバスターズのテイストでそのままニュー
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.8

 ジャスティスリーグの一員として活動していたフラッシュは自分が過去に行けることに気づき。。。

 こういう話だったのか。
 そっちが後発だが、これはDC版『デッドプール&ウルヴァリン』みたいな話に思え
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変な家(2024年製作の映画)

2.3

 不思議な間取りの家の秘密に迫る。
 ヒット動画、小説の映画化。

 小説は未読。
 間取りの怪を楽しむところから、POVっぽく実際に家の中を歩くシーンへというのは映画ならでは。
 変な間取りからの想
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ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

2.3

 ある日突然多くの人の夢に現れるようになった男は有名になるが。。。

 いわゆるネットのバズるみたいなもののメタファーを描いているのだと思うが、この映画の変な感じと最近のニコラス・ケイジ映画の変な感じ
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ビーキーパー(2024年製作の映画)

4.7

 秘密組織「ビーキーパー」を引退して養蜂をする男。隣人の老婆がフィッシング詐欺に遭い自殺。その報復に動いた彼は組織の黒幕に辿り着く。。。

 おばあちゃんが詐欺にあってステイサムが詐欺電話かけてるビル
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フリー・ファイヤー(2016年製作の映画)

2.1

 大量の銃の売買取引がふとしたことから銃撃戦に発展してしまう。

 うーん。。。これは全然楽しみ方が分からなかった。不条理なハプニングを楽しむ映画としてもいまいちよく伝わらなかった。

キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2025年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

 キャプテン・アメリカとなったサム・ウィルソンは大統領となったサンダーボルト・ロスに和解を持ち掛けられるが。。。

 真っ先に思ったのは「ロス大統領、民主党なのね」。他国やヒーロー達と協調しようとする
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

2.3

 1920年代、石油が出たことで部族皆が富豪となったオセージ族に近づいて権力を握った男とインディアンの娘と結婚した彼の甥。彼らは妻の周辺のインディアンを殺害して財産を盤石のものにしようとするが。。。>>続きを読む

226(1989年製作の映画)

2.6

 五社英雄が226事件を描く。

 今見るとすごい豪華キャスト。五社英雄が描くだけあって青年将校達の仕草に色があり、みなかっこいい。
 ただ、妻や家族の団欒を思い出すシーンは蛇足かなぁ。そういう事件だ
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深い谷の間に(2025年製作の映画)

2.5

 谷の両側で西側東側からそれぞれ雇われた男と女。谷を警備し、登ってくる何かを迎撃する任務だったが、谷には秘密があった。。。

 主演の二人の魅力によるところが大きい映画。
 ストーリー、怪異の正体は序
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

2.5

 売れっ子小説家が小説の中の失われた古代都市が実在すると信じる大富豪にさらわれ、小説のカバーモデルの男性が救出へ向かう。

 サンドラ・ブロックはじめ、出演者達がカッチリとはまっている。空想の中の自分
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痴人の愛(2024年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

 『痴人の愛』の脚本を描くチャンスを得た男が奔放な女性に出会う。

 脚本家の物語で最初にこんな脚本はダメだと指摘をするシーンがあるのに、その指摘みたいに物語が進んでいって変な違和感を感じる。
 ただ
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