女の子はいかにも90年代初頭という肩パットにミニスカート。露出した柔肌には何かの CM のような水滴。男のほうも同じく肩パットの背広にシャツはズボンにインしてベルトが見えるスタイル。当時よくみたバブリーなスタイルの主人公へと案内していくれるのが、小太りのオタクの坊や。眠っているとマンションの上の階でなにかを砕くような音がしてたまらず苦情を言い位にゆけば、そこには怪しい手を血だらけにした男と、黒猫と、そして幽霊のように透き通った白い肌に黒いチャイナの美女。
全体は物語のなかの物語という入れ子状になっているのだけど、それもこの奇想天外な物語への導入ってことなのかな。なにしろ話は奇想天外。かぐや姫みたいに宇宙からやってきたプリンセスと従者たちが、自分の星を滅ぼした異星人と戦うのだけれど、そいつがブロブのようなキノコのような惑星からの物体 X みたいな、しかもボディスナッチャーになりターミネーターみたいに地球のマシンガンの名器を打ちまくるのだからたまらない。