Tatsu

模倣の人生のTatsuのレビュー・感想・評価

模倣の人生(1934年製作の映画)
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女性2人のパートナービジネスと、人種問題に重きを置いた作りで、サーク版に描かれていた男性優位的なショービジネス界と、女性が経済的に立ち回るまでの摂取の構造と葛藤は描かれていない。この時代において、この主題を置いたのは今の時代から見ても改めて凄いと思う。逆に言うと当時の白人と黒人の主従関係は、パートナービジネスと言いつつ克明に描写され、そこにも摂取の構造を感じてしまう疑念はある。映画としては相当に素晴らしい代物なのは充分に見せつけられた。ただサーク版の方が圧倒的に好き。
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