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模倣の人生のanのレビュー・感想・評価

模倣の人生(1934年製作の映画)
4.5
見るたびに号泣してしまうサーク『悲しみは空の彼方に』の元ネタということで、かなり前から期待して見に行ったが、号泣こそしないものの至福の時間だった。これを見るとサーク版がいかに俗悪か(笑)が明らかになる。主人公の仕事など基本的な設定は違うが肝心なドラマ部分はほぼ変わっていない印象。大きな違いはラストかな。サーク版を先に見ていると最初はまどろっこく感じたがそれなりに意味のあるシーンで、むしろサーク版が欠陥なんだと判断。本作にはそうした堅実さはあるものの、サーク版の勢いあるギラギラ感に比べたらやはり地味かもしれない。マヘリア・ジャクソンの有無とか……
ともあれ、クローデット・コルベールがラナ・ターナーの100倍よい(どうしても比較目線…)

2019.8.23 シネマヴェーラ渋谷にて2度目。
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