佐々木

模倣の人生の佐々木のレビュー・感想・評価

模倣の人生(1934年製作の映画)
4.3
うーーん。やられた。原題Imitation of lifeを内容に沿って俺なりに訳すと、偽物の人生。つまりキーとなる登場人物、黒人家政婦の娘の絶望的な自己認識を表していて、主題が人種差別である事をはっきり示している。このヘヴィなテーマに、副題として母子家庭と女の自立を混ぜ込んで、今持って古びてない。何より優れているには、編集点を少なくして、タップリ、芝居を作っているところだ。主人公と黒人家政婦のふたりの友情は、1930年代の時を超え、未来永劫守らなくてはならない美徳だと思う。2017/2/14シネマヴェーラ。
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