セルビアが舞台ってことでイヤな予感しかしない(風評被害 笑)パラサイト系クリーチャー＆ボディホラー

油田採掘で掘った穴から出て来ちゃった200年もの間眠ってたヤバい生物が人間を襲う話

寄生/触手/人体破壊…キモ楽しい要素満載で大満足、アダムズさん一家の作品で間違いなく現時点でベスト

今回も音楽がヘヴィロックでカッコ良い♪

2024年8月23日 SHUDDER

石油掘削隊作業中にナポレオン戦争時代の兵士の死体を発掘。同時に恐ろしい寄生虫を目覚めさせてしまう。

PVとジャケ画から光るセンスのよさに惹かれて。

寄生虫ホラーとして見てしまうと期待する展開が少なくて肩透かし感はある。
モンスターホラーに近いかもしれない。寄生虫とモンスターでどう違うんだとツッコまれそうだが上手く言語化出来ず。察してください。

しかし人の体から常識ではあり得ない触手が出てくるところも不快感があってとてもいい。
ホラー描写も不意を突いてきてすごくいい。

ただ寄生虫なら汁気とテカリと気持ち悪さがもっともっと欲しかったかも。
見た目がタコみたいでキモかわいいになってしまっている。私の好みの問題なんだけど。

作中で出てくる寄生虫は1個体のみ。理想の宿主を探して別の人物へ乗り移っていくだけなので、登場人物達がどんどん寄生されて繁殖していくみたいな恐怖がそんな無かったのが残念。

ただ寄生虫の造形、ゴアシーン、カットの画作りにこだわりを感じるし、そのハイセンスさに目を見張ることが所々であった。クリーチャーに襲われるシーンでも、散乱した臓物でも妙にオシャレで印象に残るカットが多い。
既存の作品の模倣から一歩踏み出す工夫が感じられてとても良かった。面白かったです。

B級ホラー好きならぜひ