福福吉吉

三十九夜の福福吉吉のレビュー・感想・評価

三十九夜(1935年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
リチャード・ハネイはショーを観ている途中、銃声がして会場がパニックになり、そのとき、謎の女性に連行されて軍の機密が奪われることを知らされる。謎の女性は何者かに刺されて死亡し、ハネイは彼女の地図を持って逃亡する。殺人の容疑者として警察が追う中、ハネイは地図に指定された場所へ行くのだが...。

◆感想◆
ストーリーは最初にかなり強引な展開で主人公のハネイが事件に巻き込まれるのだが、それ以降は警察の追っ手をかわしながら機密の漏洩の謎を追う展開となり、色々なキャラクターが関わって来て、緊迫感とユーモアの混ざりあった楽しいものになっています。

リチャード・ハネイ(ロバート・ドーナット)は最初は流れに流されるだけの人物でしたが、警察に追われ始めてから、機転を利かしたかと思えば呑気に口笛吹いてその状況を楽しんでいるような気配もあって、かなり肝の据わった人物で、観ていて楽しかったです。

ハネイの逃亡に巻き込まれたパメラ(マデリーン・キャロル)は気が強くて、ハネイを警察に引き渡そうと手を尽くします。観ている側はハネイが無実なのが分かっているから良いですが、普通、殺人事件の容疑者相手にパメラのように行動に出るのは勇気があり過ぎな気がしました。

ラストは意外な人物を活用していて面白かったです。そいつ使いますか、という感じでした。

なかなか面白かったと思います。

鑑賞日:2024年1月26日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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